新たな階級でのビッグマッチが急浮上した"モンスター"にボクシング界から熱視線が注がれている。前世界4団体バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)だ。
1月13日にバンタム級で獲得した4本のベルト返上を宣言するとともに、スーパーバンタム級への転向を正式表明した井上。直後から新階級でのメガファイトの可能性がしきりに報じられている。
そのなかで、ひと際の脚光を浴びているカードが、WBC、WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)との一戦だ。1月18日に米スポーツ専門局『ESPN』が「対戦することで合意した」と伝え、一気にボクシング・ファンを熱狂させた。
どちらも世界屈指のハードパンチャーだ。それだけに乱打戦を期待する米メディアもかなりの熱量を持って報じている。現地28日には、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』が、国内屈指の著名トレーナーとして知られるスティーブン・エドワーズ氏の「Q&A企画」を掲載。同氏による興味深い見解を紹介した。
これまで数多の選手育成に携わってきたエドワーズ氏は、「どちらが勝者になるか?」と問われた際に、「今すぐにハッキリとした理由までも選ぶことはできないが、私はフルトンを推す」とコメント。1週間前の同企画で二人の体格差に触れ、「イノウエにとって困難な仕事だ」と指摘していた同氏は、今回も「身体能力が非常に高く、彼(フルトン)の方がより大きなファイターだ」とし、井上の不利な要素を強調した。
もっとも、井上を見下しているわけではない。エドワーズ氏は「イノウエは米国のエリート級の黒人選手と対戦した経験がない」と前置きしたうえで、「フルトンも、イノウエほどの実力者とは対戦していない」と断言。そして、「イノウエは、自身が世界最高のファイター、パンチャーだということを強く証明している」と続けた。
23日未明に「ボクシングはある一定の階級まで体のデカさは関係ない! この階級は自身へのチャレンジではあるがその可能性を信じたい!」と公式ツイッターで投稿した井上。果たして"次なるステージ"では、どのような姿を見せてくれるのだろうか。今後のパフォーマンスにも期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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1月13日にバンタム級で獲得した4本のベルト返上を宣言するとともに、スーパーバンタム級への転向を正式表明した井上。直後から新階級でのメガファイトの可能性がしきりに報じられている。
そのなかで、ひと際の脚光を浴びているカードが、WBC、WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)との一戦だ。1月18日に米スポーツ専門局『ESPN』が「対戦することで合意した」と伝え、一気にボクシング・ファンを熱狂させた。
どちらも世界屈指のハードパンチャーだ。それだけに乱打戦を期待する米メディアもかなりの熱量を持って報じている。現地28日には、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』が、国内屈指の著名トレーナーとして知られるスティーブン・エドワーズ氏の「Q&A企画」を掲載。同氏による興味深い見解を紹介した。
これまで数多の選手育成に携わってきたエドワーズ氏は、「どちらが勝者になるか?」と問われた際に、「今すぐにハッキリとした理由までも選ぶことはできないが、私はフルトンを推す」とコメント。1週間前の同企画で二人の体格差に触れ、「イノウエにとって困難な仕事だ」と指摘していた同氏は、今回も「身体能力が非常に高く、彼(フルトン)の方がより大きなファイターだ」とし、井上の不利な要素を強調した。
もっとも、井上を見下しているわけではない。エドワーズ氏は「イノウエは米国のエリート級の黒人選手と対戦した経験がない」と前置きしたうえで、「フルトンも、イノウエほどの実力者とは対戦していない」と断言。そして、「イノウエは、自身が世界最高のファイター、パンチャーだということを強く証明している」と続けた。
23日未明に「ボクシングはある一定の階級まで体のデカさは関係ない! この階級は自身へのチャレンジではあるがその可能性を信じたい!」と公式ツイッターで投稿した井上。果たして"次なるステージ"では、どのような姿を見せてくれるのだろうか。今後のパフォーマンスにも期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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