専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
マラソン・駅伝

レジェンド瀬古利彦が鎧坂哲哉にマラソンの“極意”を伝授!初の五輪を狙う32歳は“後半勝負”を宣言「前半はボーっと」

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.02.10

瀬古氏(左)がMGCファイナリスト鎧坂(右)にマラソンの極意を伝授した。写真:THE DIGEST編集部

瀬古氏(左)がMGCファイナリスト鎧坂(右)にマラソンの極意を伝授した。写真:THE DIGEST編集部

 パリ五輪のマラソン日本代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のコース発表会見が、2月9日に東京都内で開かれた。国立競技場を発着とする今大会は、前回3度の折り返しが6回と倍増。加えて、後半5キロが上り基調といった難コースである。

 既にMGCファイナリストとして名を連ねている鎧坂哲哉(旭化成)は、「折り返しが多い。そこで足を使ってしまいそうなので、そういう所を注意しながら走りたい」と口にすると、瀬古利彦氏(日本陸上競技連盟ロードランニングコミッション リーダー)は、「折り返しって難しいよね。1回ギアを落として、また上げないといけない」と選手の気持ちを慮った。

 通算15戦10勝を誇るマラソン界のレジェンドは、「絶対前に出ないです。“金魚のフン走行”って言うんですよ。千切れそうで千切れない」とスパート合戦に持ち込んでいた選手時代を振り返ったうえで、鎧坂に“極意”を伝授した。

「だけど、どんなに速いペースでいってもいいような練習もするし、遅いペースの練習もする。オールマイティーな練習はしていました。今回はオールマイティーな練習しておいた方がいいよ!」
 
 初のオリンピック出場を狙う32歳は、来る10月15日の決戦に向けて、「前半から集中し過ぎると疲れちゃうので、前半はボーっとしておきたい。勝負は35キロとかになってくると思う。前半から集中してガンガン行っちゃうと、頭も体力を使うので、あまり考えずにいきたい」と手の内を明かした。

 そして、最後に「10月まで期間ありますが、その間に故障してしまうといけない。そういう所も考えながら、一歩ずつ確実に10月15日に調子が良くなるように、調整していきたい」と力を込めた。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

【関連記事】福士加代子の「意外と真面目」な“素顔”に瀬古利彦も驚き!ふたりのレジェンドが勧めるMGC対策とは?

【関連記事】瀬古利彦「全員出てほしい」とMGC回避予定の新谷仁美にラブコール!観戦“一押しポイント”は6回通る「須田町」

【関連記事】「注目され過ぎるのは好きではない」15歳のドルーリー朱瑛里、“報道のプレッシャー”に苦悩を吐露。岡山陸協は「大事に育てたい」

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号