パリ五輪のマラソン日本代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）が10月15日に開催される。日本陸上競技連盟は、同大会のコースを２月９日に発表した。

　あの熱狂が再び東京で繰り広げられるだろう。今回は国立競技場が発着で、一部周回を取り入れており、上野広小路や日本橋、銀座、内幸町を巡る。前半５キロは下り、中盤は平坦ながら折り返しが６度、そしてラスト５キロは上り坂という設計だ。

　日本陸連ロードランニングコミッション リーダーの瀬古利彦氏は、「凄くコンパクトに出来ていますね。応援する人にとっては、いっぱい応援できるので、凄く有難いコース。走る人も応援してもらえるから、元気が出るコースになっている」と評したうえで、観戦一押しポイントを伝えた。

「須田町は６回通るので、ビューポイントですね。朝一番で待ってないと、前で観るのは無理ですね」
  　東京五輪の前回大会に続いて２度目となるMGC。現時点では、男子48名、女子26名がファイナリストだ。瀬古氏は「４年前より確実に男女ともレベルが上がっているのが嬉しい。これをパリに繋げていかないといけない」と日本選手のレベルの向上を称えた一方、先月のヒューストンマラソンで日本歴代２位の記録を叩き出すも、既にパリ五輪は出ないと明言する新谷仁美にラブコールを送った。

「全員出てほしい。『１人でない』と発表している。それは寂しい」

　国内でMGC出場権を獲得できる残りの大会は、男子は大阪マラソン、東京マラソン。女子はこの２大会に加え、名古屋ウィメンズマラソンが対象となっている。またMGCワイルドカードは、５月31日までの国際レースが含まれる。

取材・文●永野祐吏（THE DIGEST編集部）

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