パリ五輪のマラソン日本代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のコース発表会見が、2月9日に東京都内で開かれた。国立競技場を発着とする今大会は、前回3度の折り返しが6回と倍増。加えて、後半5キロが上り基調といった難コースである。
既にMGCファイナリストとして名を連ねている鎧坂哲哉(旭化成)は、「折り返しが多い。そこで足を使ってしまいそうなので、そういう所を注意しながら走りたい」と口にすると、瀬古利彦氏(日本陸上競技連盟ロードランニングコミッション リーダー)は、「折り返しって難しいよね。1回ギアを落として、また上げないといけない」と選手の気持ちを慮った。
通算15戦10勝を誇るマラソン界のレジェンドは、「絶対前に出ないです。"金魚のフン走行"って言うんですよ。千切れそうで千切れない」とスパート合戦に持ち込んでいた選手時代を振り返ったうえで、鎧坂に"極意"を伝授した。
「だけど、どんなに速いペースでいってもいいような練習もするし、遅いペースの練習もする。オールマイティーな練習はしていました。今回はオールマイティーな練習しておいた方がいいよ!」
初のオリンピック出場を狙う32歳は、来る10月15日の決戦に向けて、「前半から集中し過ぎると疲れちゃうので、前半はボーっとしておきたい。勝負は35キロとかになってくると思う。前半から集中してガンガン行っちゃうと、頭も体力を使うので、あまり考えずにいきたい」と手の内を明かした。
そして、最後に「10月まで期間ありますが、その間に故障してしまうといけない。そういう所も考えながら、一歩ずつ確実に10月15日に調子が良くなるように、調整していきたい」と力を込めた。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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既にMGCファイナリストとして名を連ねている鎧坂哲哉(旭化成)は、「折り返しが多い。そこで足を使ってしまいそうなので、そういう所を注意しながら走りたい」と口にすると、瀬古利彦氏(日本陸上競技連盟ロードランニングコミッション リーダー)は、「折り返しって難しいよね。1回ギアを落として、また上げないといけない」と選手の気持ちを慮った。
通算15戦10勝を誇るマラソン界のレジェンドは、「絶対前に出ないです。"金魚のフン走行"って言うんですよ。千切れそうで千切れない」とスパート合戦に持ち込んでいた選手時代を振り返ったうえで、鎧坂に"極意"を伝授した。
「だけど、どんなに速いペースでいってもいいような練習もするし、遅いペースの練習もする。オールマイティーな練習はしていました。今回はオールマイティーな練習しておいた方がいいよ!」
初のオリンピック出場を狙う32歳は、来る10月15日の決戦に向けて、「前半から集中し過ぎると疲れちゃうので、前半はボーっとしておきたい。勝負は35キロとかになってくると思う。前半から集中してガンガン行っちゃうと、頭も体力を使うので、あまり考えずにいきたい」と手の内を明かした。
そして、最後に「10月まで期間ありますが、その間に故障してしまうといけない。そういう所も考えながら、一歩ずつ確実に10月15日に調子が良くなるように、調整していきたい」と力を込めた。
取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)
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