日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ)が、1年後の2024-25年シーズンに発足させる新リーグ構想案が固まり、15日の理事会で諮られることが分かった。「世界最高峰のリーグ」を目指すトップカテゴリーはSVリーグ(仮称)と呼ばれ、男女各最大で16チームで構成。当初、3つあったカテゴリーは「世界を目指すリーグ」と「地域共生を重視するリーグ」の2つのリーグに分けられる。承認されれば今年5月に新しいリーグの編成が発表される見込み。
V機構では、新たに設ける参加基準を満たすチームを集めることで、地域に密着しチームの独立採算を推し進めるとともに、日本代表の強化につながる世界最高峰のリーグに発展させることなどを目的に、「中期計画」を策定してきた。
当初のリーグ編成案では、トップカテゴリーの、現在のV1に相当するα(アルファ、仮称)と、V2にあたるβ1(ベータ、同)、V3にあたるβ2の3グループで構成されていた。
しかし、トップカテゴリーは事実上の「プロ化」とみられ、企業チームの多いV1でも母体となる企業の考え方が違うほか、V2、V3のチームからもトップカテゴリー以外のリーグの方向性について、十分な説明を求める声が多かった。
このため、昨年11月に中期計画の決定プロセスのスケジュールを変更。12月までに各チームと意見交換をし、最終案をまとめた。
新しいリーグ編成では、SVリーグと新Vリーグの2つのリーグに分割。SVを目指す意向を示しながらも条件面でSVリーグに加盟するためのライセンスを取得できないチームへの経過的な措置として、「SV準加盟クラブ」を設け、ライセンス取得までの期間は新Vリーグに参戦する。
現在、男子10チーム、女子12チームで運営しているトップカテゴリーは、当初、男女とも各6~8チームでのリーグ戦を想定していたが、中期計画変更後はライセンス資格を有するチームがあれば、最大各16チームで編成する方針。原則として降格もしない。
チーム名にはホームタウン名(地域名)を入れるほか、リーグ戦の期間は10月から翌年の5月中旬を予定。試合数は40~50試合で、収益目標をリーグ30億円、チームの全体で200億円としている。
4月から5月初旬にかけて国内主要大会の一つの黒鷲旗全日本選抜男女選手権や、代表合宿も予定されることがあるため、リーグ期間については今後、調整が必要になる。
各チームが参入を希望するカテゴリーへの申請は5月から始まり、ライセンスは8月から申請を受け付ける見込み。
文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
【関連記事】バレーVリーグ機構がプロ化も視野に新リーグ設立へ! 将来は最高で年間運営費6億円などの参加条件案に、撤退検討の企業も
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当初のリーグ編成案では、トップカテゴリーの、現在のV1に相当するα(アルファ、仮称)と、V2にあたるβ1(ベータ、同)、V3にあたるβ2の3グループで構成されていた。
しかし、トップカテゴリーは事実上の「プロ化」とみられ、企業チームの多いV1でも母体となる企業の考え方が違うほか、V2、V3のチームからもトップカテゴリー以外のリーグの方向性について、十分な説明を求める声が多かった。
このため、昨年11月に中期計画の決定プロセスのスケジュールを変更。12月までに各チームと意見交換をし、最終案をまとめた。
新しいリーグ編成では、SVリーグと新Vリーグの2つのリーグに分割。SVを目指す意向を示しながらも条件面でSVリーグに加盟するためのライセンスを取得できないチームへの経過的な措置として、「SV準加盟クラブ」を設け、ライセンス取得までの期間は新Vリーグに参戦する。
現在、男子10チーム、女子12チームで運営しているトップカテゴリーは、当初、男女とも各6~8チームでのリーグ戦を想定していたが、中期計画変更後はライセンス資格を有するチームがあれば、最大各16チームで編成する方針。原則として降格もしない。
チーム名にはホームタウン名(地域名)を入れるほか、リーグ戦の期間は10月から翌年の5月中旬を予定。試合数は40~50試合で、収益目標をリーグ30億円、チームの全体で200億円としている。
4月から5月初旬にかけて国内主要大会の一つの黒鷲旗全日本選抜男女選手権や、代表合宿も予定されることがあるため、リーグ期間については今後、調整が必要になる。
各チームが参入を希望するカテゴリーへの申請は5月から始まり、ライセンスは8月から申請を受け付ける見込み。
文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。関西運動記者クラブ会友。
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