格闘技・プロレス

「ムトウからインスピレーションを受けた」元WWEレスラーが武藤敬司について激白!元新日本レスラーも労いメッセージ

THE DIGEST編集部

2023.02.24

引退試合を終えた武藤。海外レスラーからも、その功績を称えている。写真:鈴木颯太朗

 2月21日、約39年間のレスラー人生に幕を閉じた"天才"武藤敬司が早くもトレーニングを再開。貪欲な姿勢に、SNSを中心にプロレスファンを騒然とさせている。

 武藤は引退試合から2日後の23日、引退したとは思えないような重量なレッグプレスをする動画をツイッターに投稿。「今日からトレーニングを再開。みなぎるパワー!!俺はこれから、どこへ向かうのか?」と綴った。

 この投稿を見たフォロワーからは「武藤さんはやっぱりすごいや!」「膝が心配…w」「トレーニングという名のリハビリテーション」「復帰試合はいつですか~」など、驚きと称賛の声がいま現在も寄せられている。

 プロレスリング・ノアの東京ドーム大会で内藤哲也(新日本プロレス)と対戦した武藤の試合には、武藤ゆかりの人物が集結した。放送席には、新日本時代の付き人であった棚橋弘至、闘魂三銃士の盟友である蝶野正洋ほか、リングサイドにも藤波辰爾や長州力などレジェンドレスラーが勢揃いし、"ナチュラル・ボーン・マスター"のラストマッチを見守った。

 試合は内藤の必殺技デスティーノに敗れた武藤だったが、最後にビッグサプライズを敢行。「まだ灰にもなってねぇや。どうしても一つだけやりたいことがあるんだよな。蝶野! 俺と闘え!」と放送席の蝶野を最後の対戦相手に指名した。

 武藤の心意気に心動かされた蝶野は杖をつきながらリングへ上がり、往年の名勝負が実現。ロックアップで久々に手合わせをすると、蝶野がシャイニングケンカキック、STFを決め武藤はたまらずギブアップ。引退試合を派手に盛り上げた武藤は、自らの足でリングから引き揚げ、最後はプロレスLOVEポーズを決めて、バックステージに消えた。
 
 そんな武藤に、海外のレスラー仲間も労いのメッセージを送っている。かつて、新日本プロレスのリングに"カレーマン"として登場し、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出場。アメリカン・ドラゴンと組んで第12代IWGPジュニアタッグ王座を獲得したクリストファー・ダニエルズだ。

 同氏はツイッターに武藤との写真を添え「ケイジ・ムトウの華々しいキャリアおめでとうございます!ムーンサルトプレスを私のレパートリーにするキッカケを与えてくれて、ありがとうございました!楽しい引退をお祈りしています」と投稿。武藤に敬意を示している。

 他にも、かつてWWEのトップレスラーで新日本プロレスの東京ドーム大会にも来日したことがあるクリス・ジェリコは米プロレスメディア『Wrestling News』に対し、「ムトウからインスピレーションを受けた」と明かしている。

 ジェリコは自らの代名詞である必殺技「コード・ブレイカー」の使用を減らした理由に「フィニッシュの切り替え方のアイデアはグレート・ムタから得たんだ」と言及。「ムーンサルトで膝がボロボロになったら、彼はどうしたか?シャイニングウィザード、ジャンピング・ニー。それで相手を倒し、突然終わらす。プロレスとはそういうものだね」と語り、技のフィニッシャーの考え方を武藤の化身であるグレート・ムタから感化したという。

 日米のレスラーに多大な影響を与えた武藤。レジェンドは今後、どんな道を歩んでいくのか。その動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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