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バレーボール

リーグ無敗相手の大金星に歓喜爆発!同僚の弱気なプレーに憤怒するシーンも… 石川祐希がプレーオフ初白星に貢献

THE DIGEST編集部

2023.03.24

石川がミラノの今プレーオフ初勝利に大きく貢献した。(C) Lega Pallavolo Serie A

石川がミラノの今プレーオフ初勝利に大きく貢献した。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月22日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズンのプレーオフ準々決勝第2戦が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル セーフティ・ペルージャとホームで対戦。セットカウント3-2(27-25、25-21、21-25、18-25、15-13)で、リーグ戦無敗の強豪から大金星を挙げた。

 3戦先勝(5試合制)が4強入りへの条件となるこの準々決勝で、8位ミラノの相手は首位ペルージャだ。初戦は、第1セットこそ劣勢を覆し接戦へ持ち込んだが、結果はストレート負け。アウェーでの黒星発進から中3日で、この第2戦を迎えた。

【動画】熱きプレーオフの戦い! 石川祐希がペルージャ戦の大金星に歓喜!!

 ペルージャは初戦から2選手を入れ替えた布陣。一方でミラノは、出場8チームの選手データランキングにおいて、第1戦のアタック効果率(得点への貢献度)で3位にランクインした石川ら、先発メンバーを変えずに臨んだ。

 第1セットは序盤から石川の好調ぶりが際立つ。ブロックディフェンスの後、素早くレフトへ移動し2枚ブロックの間を抜くなどして3得点。ミラノが僅差で試合をリードする。ところが、中盤に初戦で11本を記録した相手ブロックが立ちはだかり、続くハイメ・エレーラ(キューバ)の強烈なサーブでエース1本を含む5連続ブレークを許してしまう。

 だが、そこで石川が力戦奮闘。レフトにライト、そして後衛から縦横無尽に豪快なアタックを決めて猛攻を仕掛ける。終盤には、スペースへ流し込む冷静な打球で意表を突き、ペルージャの連係ミスを誘発した後、ブロックを翻弄してレフトから同点弾。マルコ・ヴィテッリ(イタリア)のエースで握ったセットポイントは阻止されるが、石川がブロックアウトでセット先取のチャンスを奪い返す。そして、渾身のサーブで相手のレセプションを乱してラリーへ持ち込み、2段トスで決定弾を演出。ミラノがペルージャから今シーズン初めてセットを奪った。

 一進一退が続いた第2セットでも、石川は相手ブロックを見極めた得点やエースでチームをけん引する。決定率を上げたオスニエル・メルガレホ (キューバ)の攻撃に加え、ミラノはブロックで連続得点。終盤にリードを奪い、2度目のセットポイントを石川の完璧なレセプションからメルガレホが仕留めて2セット先行に成功した。

 しかし、第3セットは、強力なサーブで初戦にミラノを苦しめたオレフ・プロツニスキー(ウクライナ)を開始から送り込んだペルージャの采配が的中。エース2本を決められたミラノは、以降、確率とレベルを上げた相手サーブへの対応に苦戦する。終盤に、アグスティン・ロセルのサーブでエース1本を含む6連続得点を挙げ巻き返すが、形勢を覆すに至らず。第4セットも、プロツニスキーのエース2本など、ペルージャに再びサーブで圧倒され、反撃の糸口を見出せないまま、フルセットへ持ち込まれた。
 
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