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バレーボール

リーグ無敗相手の大金星に歓喜爆発!同僚の弱気なプレーに憤怒するシーンも… 石川祐希がプレーオフ初白星に貢献

THE DIGEST編集部

2023.03.24

 最終セット、ミラノは大接戦の前半に相手のブレークを1回に抑え、僅かながら優位に立ってコートチェンジ。後半に一度リードを奪われるが、石川の絶妙なレセプションと2段トスでメルガレホが2連続得点を挙げて直ちに逆転する。好守で粘るペルージャをロセルの2本目のエースで抑え込み、迎えた2度目のマッチポイントで相手の攻撃がラインを割り試合終了。2時間半に及んだ熱戦を制したミラノが、ペルージャに今シーズンのリーグ戦初黒星をつけ、準々決勝の成績を1勝1敗とした。
 

 石川は18得点(アタック17、エース1)を記録。8得点を挙げた第1セットにアタック決定率82%を叩き出したほか、初戦で8本のうちミス5本と不調だったサーブは、18本を放ってミスを3本に留め見事に修正して見せた。ミラノはこの勝利で、今シーズン(リーグ戦、コッパ・イタリアとプレーオフ)に“ビック4”と呼ばれるペルージャ(1勝)、トレンティーノ(1勝)、モデナ(2勝)とチヴィタノーヴァ(1勝)の強豪勢すべてから白星を奪取。とりわけ主力として無敵ペルージャに土を付けたことは、石川にとっても自身のキャリアで記憶に残る成果の1つとなったことだろう。

 大金星の直後に喜びを爆発させた石川。ネット近くに上がったレセプションをワンハンドで配球し、勝利へ繋げた21歳の若き司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)を笑顔で抱擁しながら、「ブラボー!」を連呼して讃える姿が印象的だった。

 現地解説者の元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、技術面以外でも背番号14を高く評価。ロングラリー中、攻めずにアンダーハンドで返球したチームメートのプレーに対し“イシカワ”が憤怒した場面を、「勝利への執着を感じさせるメンタリティー」と絶賛した。

 ミラノは、準決勝出場へ王手をかけるべく、4日後に行われる第3戦(日本時間3月26日23時開始予定)で敵地に乗り込む。

構成●THE DIGEST編集部
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