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バレーボール

石川祐希はチーム最多17得点を挙げる活躍も、ミラノ逆転負け… 崖っぷちに追い込まれたPO第4戦での奮起に期待

佳子S.バディアーリ

2023.03.28

ペルージャとの第3戦ではチーム最多得点を挙げた石川だが、逆転負けを喫した。(C) Lega Pallavolo Serie A

ペルージャとの第3戦ではチーム最多得点を挙げた石川だが、逆転負けを喫した。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月26日、バレーボールのイタリアリーグセリエAで2022-23シーズンのプレーオフ準々決勝第3戦が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがシル セーフティ・ペルージャとアウェーで対戦。セットカウント1-3(25-23、28-30、18-25、20-25)で敗れた。対戦成績を1勝2敗としたことで、準決勝進出の可能性は次戦に勝利して第5戦へ持ち込むことが必須となった。 

【動画】ミラノ石川祐希が17得点と奮闘するも及ばず… ペルージャ戦ハイライト
 3戦先勝(5試合制)を争うこの準々決勝。初戦を落としたミラノは、4日前に行われたホームでの第2戦で勝利。2セット先取の後、フルセットへ持ち込まれるも最終セットを見事に奪還してペルージャにリーグ戦初黒星を強いた。 

 大金星で1勝1敗のタイに持ち込み敵地へ乗り込んだミラノは、プレーオフの通算得点とアタック決定本数でトップ10入りした石川のほか、第2戦と同様の先発メンバー。ペルージャは、前回の対戦で途中起用だった破格のサーブ力を備えるオレフ・プロツニスキー(ウクライナ)を開始から送り込んだ。

 ペルージャの本拠地は約3,000人のサポーターが詰めかけ超満員。怒号にも似た声援に包まれ幕を開けた第1セット、ミラノは好調な立ち上がりを見せる。石川は自身最初の得点でリードを広げ、バックアタックで追加点。さらに、相手ブロックを引きつけるフェイクセットで味方のクロス弾を演出して見せ場を作る。このプレーでビハインドを5点とされたペルージャは、選手交代を決断。低迷する大砲ウィルフレド・レオン(ポーランド)に替え、投入したカミル・セメニュク(ポーランド)のエース1本を含むサーブで巻き返しに出る。1点差まで詰め寄られたミラノもエース1本を含むサーブで応戦して逆転を阻止。石川が3枚ブロックを攻略して再びリードを広げる。終盤、ラリーを制して追い上げを封じ、最後は相手の打球がコートを大きく外れてセットを先取した。 

 接戦が続いた第2セット前半、石川の好守と精度の高い2段トスがミラノの優勢を支える。中盤に入りかけ同点とされた場面でも、守備で逆転を許さず。その直後には、ブロックを炸裂させてリードを4点に広げる。以降も、巧みなブロックアウトで3得点。第1セットで得点へ繋げたフェイクセットを警戒した相手ブロックを、瞬時に察知してツーで叩き込んだバックアタックは圧巻だった。一度もリードを許さず5点差をつけたミラノのセット連取を誰もが確信し始めた終盤、ペルージャがセット平均エース数でリーグ首位を誇る武器を駆使して攻勢に出る。エース2本を決められるなど、ミラノはレセプションに苦しみながらリードを助けに3度のセットポイントを手にするが、それを逃すとセメニュクのエースで形勢一転。石川が2得点を挙げ奮闘するも、再びプロツニスキーのサーブが襲いかかり大逆転を許して2セット目を取りこぼした。 

 ミラノは嫌な形でセットを落としたダメージが響き、勢いづいたペルージャに続く2セットを奪われ逆転で敗れた。 
 
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