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バレーボール

石川祐希はチーム最多17得点を挙げる活躍も、ミラノ逆転負け… 崖っぷちに追い込まれたPO第4戦での奮起に期待

佳子S.バディアーリ

2023.03.28

 石川はチーム最多の17得点(アタック15、ブロック2)を記録。追い込まれた第4セットでも4得点を挙げるなど、集中の切れたチームを最後まで鼓舞し続けた。 
 
 背番号14の2年契約更新に大きく関わったミラノのスポーツディレクター、ファビオ・リーニ氏は試合前の雑談の中で、「巨額を投じてトッププレーヤーを集めたクラブと我々のチーム作りのスタンスは異なる。熱意をもって選び獲得した選手を融合させチーム力の向上を図ることが今シーズンの方針であり、この選手たちそのものが、“ミラノ”なんだ。これらを踏まえ、第2戦でペルージャに勝利したことは、金星を上回る成果だと思っている」とシーズン終盤に際しての思いを明かしてくれた。 

 今シーズン無敗だったペルージャに土をつけたのはわずか2チーム、リーグ戦ではミラノのみ。もう1チームのピアチェンツァは、バレーボール界で誰もが知る3選手を獲得する大型補強でメンバーを一新し、コッパ・イタリア決勝でペルージャを退け優勝を果たした。 

 また、同氏は試合後に、「ペルージャに勝った後もチームはまったく浮足立つことはなかった。今日は敗れたが、選手たちの戦いぶりを誇りに思う」と石川がコートキャプテンとして成長を促してきたチームへ、第4戦での奮起に期待を込めて賛辞を贈った。 

 実力が伯仲したレギュラーシーズンを物語る今シーズンのプレーオフは、準々決勝3戦を終えて、4強勢が3連勝で勝ち抜けできず、すべてのカードが第4戦へともつれ込むことになった。 

 第4戦は1週間後(日本時間4月3日25時開始予定)。チャンピオンズ・リーグ準決勝に出場するペルージャが中3日の一方、2勝2敗として5戦目へ準決勝進出の望みを繋ぎたいミラノにとってコンディション調整が可能となる日程は好材料だ。正念場の一戦で石川のさらなる活躍に期待が集まる。

取材・文●佳子S.バディアーリ
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