WBC・WBA世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗が4月8日、有明アリーナでWBA同級4位のアンソニー・オラスクアガを9回58秒TKO勝ちで下し、WBC王座で2度目、WBA王座での初防衛に成功した。
昨年9月のアメリカ合宿では練習相手となっていた挑戦者のオラスクアガ。互いをよく知るなかで、試合は序盤から激しい打撃戦となった。3回には寺地が右カウンターを繰り出し、先制のダウンを奪ったが、オラスクアガも粘り強く押し返し、次第に消耗戦の様相が色濃くなっていく。
7回、8回と終盤に入るにつれ、苦しそうな表情も見られた寺地だったが、ついに9回にオラスクアガを捉え、ロープ際に追い詰めてダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。
試合後、寺地は涙ながらに「本当に心が折れかけた。チームのやさしさに泣いてしまった。ひとりだったら厳しい戦いだった」と陣営への感謝とともに試合を振り返ると、「序盤いいペースだったのに、トニー選手はビックリするぐらい落ちなくて予想外だった。本当に最後は気持ちの戦い」とKO勝ちも紙一重の激戦だったことを明かした。
2団体王座を防衛した寺地の激闘を、元世界王者の解説陣も絶賛。ロンドン五輪金メダリストで元世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏が「こんなにいい試合になるとは思わなかった。オラスクアガ選手がいい試合をしたのもあるが、それを最後にしっかり倒し切る寺地選手の凄さ。それを改めて印象付けた試合だった」と讃えれば、世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏は「見ていてドキドキワクワク。1ラウンド目からフルマラソンを全力で走っているくらいのすごい面白い試合だった。中間距離でも強いし、接近戦でも強くて、まさに北斗の拳2の無双状態」と名前にちなんだ賛辞を送った。
寺地は今後の展望について、「(他団体の)WBOとIBFの他にも、階級を上げるという選択肢も頭には入れている。どっちに行っても面白い試合になると思うので、楽しみにしていてください」と語っており、4団体統一か上位階級への挑戦となるのかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】9回、寺地拳四朗が壮絶な撃ち合いを制す!
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昨年9月のアメリカ合宿では練習相手となっていた挑戦者のオラスクアガ。互いをよく知るなかで、試合は序盤から激しい打撃戦となった。3回には寺地が右カウンターを繰り出し、先制のダウンを奪ったが、オラスクアガも粘り強く押し返し、次第に消耗戦の様相が色濃くなっていく。
7回、8回と終盤に入るにつれ、苦しそうな表情も見られた寺地だったが、ついに9回にオラスクアガを捉え、ロープ際に追い詰めてダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。
試合後、寺地は涙ながらに「本当に心が折れかけた。チームのやさしさに泣いてしまった。ひとりだったら厳しい戦いだった」と陣営への感謝とともに試合を振り返ると、「序盤いいペースだったのに、トニー選手はビックリするぐらい落ちなくて予想外だった。本当に最後は気持ちの戦い」とKO勝ちも紙一重の激戦だったことを明かした。
2団体王座を防衛した寺地の激闘を、元世界王者の解説陣も絶賛。ロンドン五輪金メダリストで元世界ミドル級スーパー王者の村田諒太氏が「こんなにいい試合になるとは思わなかった。オラスクアガ選手がいい試合をしたのもあるが、それを最後にしっかり倒し切る寺地選手の凄さ。それを改めて印象付けた試合だった」と讃えれば、世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏は「見ていてドキドキワクワク。1ラウンド目からフルマラソンを全力で走っているくらいのすごい面白い試合だった。中間距離でも強いし、接近戦でも強くて、まさに北斗の拳2の無双状態」と名前にちなんだ賛辞を送った。
寺地は今後の展望について、「(他団体の)WBOとIBFの他にも、階級を上げるという選択肢も頭には入れている。どっちに行っても面白い試合になると思うので、楽しみにしていてください」と語っており、4団体統一か上位階級への挑戦となるのかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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