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「4冠して終わる」”有言実行”の池江璃花子が復帰後自己ベストで日本選手権4冠!「準備はたくさんある」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.04.09

50m自由形で優勝した池江は今大会4冠を達成した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 池江璃花子が4冠を達成した。

 水泳の日本選手権が4月9日、東京アクアティクスセンターで大会最終日が行なわれた。女子50m自由形決勝に今大会3冠を達成している池江が登場。ここまで100mバタフライ、50mバタフライで7月に開催される世界水泳の代表権を内定している池江は5レーンで4冠目に臨んだ。

 24秒後半で決着する瞬き厳禁のレース。スタートが少し遅れた池江だが25m過ぎにグングンと加速。トップの相馬あいをかわし、先頭でゴールした。タイムは24秒74で優勝したが、派遣標準記録(24秒70)まで僅か0秒04届かず代表入りはならなかったが、白血病からの復帰後自己ベストを更新した。
 
 フィニッシュ後は充実した表情でプ―ルから上がり、観客の声援に笑顔で応えた池江。優勝インタビューでは「復帰後、ベストが出て良かった」と自己ベスト更新に笑みがこぼれた。「今年の日本選手権は4冠して終わろうと思った。その目標が達成できて嬉しい」とレースを振り返った。

 前日には「優勝する自信がある」と語っていたように、まさに有言実行。終わってみれば4冠という圧倒的な成績を残したが、ここまで「今の立ち位置では世界では戦えない」と自覚するように、「これから世界で戦うために準備することはたくさんある」と語気を強めた。

 本当に"強い"池江璃花子を見せるため、夏にさらなる成長を見せるようレース後の眼差しには力強さを感じた。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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