4月9日、水泳・日本選手権の最終日が東京アクアティクスセンターで行なわれた。女子400m個人メドレー決勝では16歳の成田実生が4分36秒89で優勝。初日の200m個人メドレーに続く2冠で、派遣標準記録(4分38秒53)も突破し、7月に開催される世界水泳の代表切符を手にした。
パリ五輪に向け、ニューヒロイン誕生を予感させる力強い泳ぎだった。バタフライは6位でターンした成田だったが「周りの選手を気にしすぎると焦るので、自分のレースをした」と語ったように背泳ぎで4位まで順位を上げると、平泳ぎでトップを泳いでいたこの種目の東京五輪代表、谷川亜華葉をついに捉えた。
そして残りの自由形で一気に谷川を突き放すと、完全に首位を独泳。「最後のフリーが止まりそうできつかった」と振り返るが、16歳は最後まで懸命に水をかき、トップでフィニッシュ。日本選手権2冠と同時に、400m個人メドレーで世界水泳の代表内定を掴んだ。
ゴール後は全ての力を出し尽くしたかのように、きつい表情を見せた成田だったが電光掲示板の「1位」を確認すると安堵。観客に一礼し、感謝を表した。
2冠については、「プレッシャーも緊張もあったけど、自分のレースをしようと思って最後まで泳ぎました」とシニアのトップスイマーの中で頂点に立った気持ちを吐露した。
7月には、福岡で世界の強豪スイマーが集う世界水泳が待っている。まだ、あどけなさが残る16歳は「日本開催なので、今日もすごい応援が聞こえてカッコイイ姿を見せたいし、ベストタイムを見せたい」と意気込みを語った。
スタンドでは東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依も16歳に声援を送った。新世代のヒロインが、競泳ニッポンに新たな活力を加えてくれそうだ。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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そして残りの自由形で一気に谷川を突き放すと、完全に首位を独泳。「最後のフリーが止まりそうできつかった」と振り返るが、16歳は最後まで懸命に水をかき、トップでフィニッシュ。日本選手権2冠と同時に、400m個人メドレーで世界水泳の代表内定を掴んだ。
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2冠については、「プレッシャーも緊張もあったけど、自分のレースをしようと思って最後まで泳ぎました」とシニアのトップスイマーの中で頂点に立った気持ちを吐露した。
7月には、福岡で世界の強豪スイマーが集う世界水泳が待っている。まだ、あどけなさが残る16歳は「日本開催なので、今日もすごい応援が聞こえてカッコイイ姿を見せたいし、ベストタイムを見せたい」と意気込みを語った。
スタンドでは東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依も16歳に声援を送った。新世代のヒロインが、競泳ニッポンに新たな活力を加えてくれそうだ。
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