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ゴルフ

松山英樹がマスターズ16位終戦も、専属キャディの2年前“一礼”が米メディアで再脚光!「またメジャーで優勝する」

THE DIGEST編集部

2023.04.10

マスターズ最終日を終え、松山(左)は専属の早藤キャディ(右)と握手した。(C)Getty Images

マスターズ最終日を終え、松山(左)は専属の早藤キャディ(右)と握手した。(C)Getty Images

 現地4月9日、男子ゴルフの海外メジャー第1戦マスターズ・トーナメントが米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで開催。悪天候のため、前日サスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行なわれ、2年ぶりの優勝を狙った日本の松山英樹は最終ラウンドで「75」とスコアを落とし、通算2アンダーの16位に終わった。

 2021年大会以来となる2年ぶりの優勝を狙った松山。悪天候により2日目から順延が相次いだが、第3ラウンドを「70」としてスコアを伸ばし、通算5アンダーで優勝争いに加わっていた。最終ラウンドは、首位と6打差の5位から2バーディ、5ボギーの「75」。上位争いから脱落し、通算2アンダー16位で4日間の戦いを終えた。

 優勝したのはスペイン人のジョン・ラーム。通算12アンダーでマスターズ初制覇。最終ラウンドを2位から出て逆転し、2021年の全米オープンに続きメジャー2勝目を挙げた。

 最終日での逆転優勝に米メディアも興奮した。米スポーツ専門局『FOX Sports』は全米オープンのタイトルに続いて、緑のジャケットを追加したスペイン人について、「彼はセベ・バレステロス、ホセ・マリア・オラサバル、セルヒオ・ガルシアに続き、マスターズで優勝した4人目のスペイン人となった」と説明。「ラームの勝利は、40 年前にマスターズで優勝した彼のアイドルであるバレステロスの 66 歳の誕生日だった」とメモリアルな優勝だったと付け加えた。

 新王者誕生により、マスターズの歴史に新たなページが刻まれた。米スポーツ専門局のデータアカウント『ESPN Stats & Info』によると、「過去3回のマスターズは、それぞれ異なる大陸を代表するプレイヤーが優勝している」と伝えた。

 同メディアはツイッターに、2年前のマスターズ優勝者である松山とスコッティ・シェフラー(米国)がグリーンジャケットを着た写真を添え、「これは、マスターズ史上最長の連勝記録である」と補足。新王者誕生を歓迎している。
 
 さらに一部の米メディアからは、2年前の日本人の”ある行動”が再び脚光を浴びているようだ。米ポッドキャスト番組『SportsGrid』のベン・スティーブンス氏はツイッターに「2021年、ヒデキ・マツヤマのマスターズ制覇後...。キャディのショウタ・ハヤフジは、オーガスタに頭を下げて敬意を表した。マスターズ・サンデーの最高の瞬間の1つであることに変わりはない」と動画を投稿。マスターズ屈指の名場面のひとつだと強調している。

 同氏が上げた動画は、松山の専属キャディである早藤将太氏が誰もいなくなった18番ホールのグリーンへ向かいピンを元に戻し、コースに向かって脱帽一礼した。たまたま海外メディアが撮影したこのシーンは当時、米国の大手メディアCBSやESPNがSNSで紹介。瞬く間に拡散し、世界中から称賛の声が挙がった。

 他にも、PGAツアーの公式ツイッターは「オーガスタに一礼。2021年の優勝後、ヒデキ・マツヤマのキャディが見せた信じられないリスペクトの瞬間」とマスターズ屈指の名場面として大会開幕前に紹介するほど、早藤キャディの行動はいまだ現地メディアに語り継がれるシーンとして強烈に残っているようだ。

 2年ぶりのマスターズ優勝を逃した松山だったが現地メディアに対し、「目標はまたメジャーで優勝することです。それは変わらないし、自分自身のモチベーションを高めて、国際舞台で上位に挑戦し続けたい」と今季残りのメジャー制覇へ意気込みを語っている。

 悪天候に振り回されながらもトップ争いを繰り広げた松山。今季メジャー初戦は落としたが、今後の活躍に大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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