去る4月7日にマンチェスターからリバプールまでの50マイル(約80.5キロ)で争う『2023GB ウルトラマラソン』が開催。レース後、「とあるランナー」の証言によって、女子の部で3位入賞のジョアシア・ザクシェフスキー(英国)が途中2.5マイル(約4.02km)を車で移動し、ゴールしていたことが発覚した。
スコットランド出身のザクシェフスキーは『IAU100km世界選手権』にイギリス代表として出場し、2011年に銀メダル、2014、15年に銅メダルを獲得している実力者だ。さらに今年2月の『台北ウルトラマラソン』の48時間の部では、255.6マイル(約411.3キロ)を走破し、世界記録を樹立していた。
そんな47歳の超人は、現在オーストラリアのシドニー近郊に住み、開業医として患者の治療にもあたっている。今回のレースでは中間地点辺りで足を痛め、沿道に居合わせた友人の車に乗った彼女は、チェックポイントで「競技係員にレースを止めたことと車に乗ったことを伝えると『止めたら自分が嫌いになっちゃうよ』と言われ、非公式の形でレースを再開した」と説明したと、英国公共放送『BBC』が伝えている。
「前のランナーの邪魔にならないように、追い越さないようにした」という彼女は、結局3位でゴール。特製の木製トロフィーを受け取った。レース後、大会側は匿名のランナーから「大会のある区間でスポーツマンシップに反する行為、競争上の優位性が働いた」と情報を得て、不正として事実を公表した。
カメラに向かってポーズをとったザクシェフスキーだったが、「これが大きな誤りで、返却すべきだった」と非を認めるも、前日オーストラリアから訪れたために、「疲れと時差ボケで気分がすぐれていなかった」とそのときの状況を説明する。
コースディレクターのウェイン・ドリンクウォーター氏は、「ゴールマットを通過し、完走メダルとトロフィーを授与した。だけどジョアシア本人から『競技として走っていなかった』と言ってこなかった」と同放送局に語る。
そんなベテランランナーは「悪意があったわけではない。コミュニケーションミスに過ぎない。意図的に不正を働くつもりはなかったし、これは目標の大会でもなかった。言い訳はしたくないけど」と弁ずる。
彼女の誤魔化し行為にSNSでは物議を醸しており、"出場停止処分"を求める声も挙がる。これに彼女は「今までランニング界に大きく貢献してきた。このような事態を招き、ものすごくショックを受けている」と嘆く。
大きな判断ミスを犯してしまったザクシェフスキー。世界トップランナーであるだけに、SNSでは怒りの声も噴出している。
構成●THE DIGEST編集部
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スコットランド出身のザクシェフスキーは『IAU100km世界選手権』にイギリス代表として出場し、2011年に銀メダル、2014、15年に銅メダルを獲得している実力者だ。さらに今年2月の『台北ウルトラマラソン』の48時間の部では、255.6マイル(約411.3キロ)を走破し、世界記録を樹立していた。
そんな47歳の超人は、現在オーストラリアのシドニー近郊に住み、開業医として患者の治療にもあたっている。今回のレースでは中間地点辺りで足を痛め、沿道に居合わせた友人の車に乗った彼女は、チェックポイントで「競技係員にレースを止めたことと車に乗ったことを伝えると『止めたら自分が嫌いになっちゃうよ』と言われ、非公式の形でレースを再開した」と説明したと、英国公共放送『BBC』が伝えている。
「前のランナーの邪魔にならないように、追い越さないようにした」という彼女は、結局3位でゴール。特製の木製トロフィーを受け取った。レース後、大会側は匿名のランナーから「大会のある区間でスポーツマンシップに反する行為、競争上の優位性が働いた」と情報を得て、不正として事実を公表した。
カメラに向かってポーズをとったザクシェフスキーだったが、「これが大きな誤りで、返却すべきだった」と非を認めるも、前日オーストラリアから訪れたために、「疲れと時差ボケで気分がすぐれていなかった」とそのときの状況を説明する。
コースディレクターのウェイン・ドリンクウォーター氏は、「ゴールマットを通過し、完走メダルとトロフィーを授与した。だけどジョアシア本人から『競技として走っていなかった』と言ってこなかった」と同放送局に語る。
そんなベテランランナーは「悪意があったわけではない。コミュニケーションミスに過ぎない。意図的に不正を働くつもりはなかったし、これは目標の大会でもなかった。言い訳はしたくないけど」と弁ずる。
彼女の誤魔化し行為にSNSでは物議を醸しており、"出場停止処分"を求める声も挙がる。これに彼女は「今までランニング界に大きく貢献してきた。このような事態を招き、ものすごくショックを受けている」と嘆く。
大きな判断ミスを犯してしまったザクシェフスキー。世界トップランナーであるだけに、SNSでは怒りの声も噴出している。
構成●THE DIGEST編集部
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