5月3日、新日本プロレスが毎年恒例のビッグマッチ『レスリングどんたく2023』を福岡・福岡国際センターにて開催した。昨年は福岡PayPayドームで実施されたが、今年は福岡国際センターに戻りチケットは完売。コロナ禍の影響により客足が落ちていたものの、新日本はかつての日常を取り戻している。
5大タイトルマッチが組まれた今大会では、しばらくアメリカAEWを主戦場にしていたジョン・モクスリーの新日本マット来襲予告やタマ・トンガからNEVER無差別級王座を奪取したバレットクラブのリーダー、デビッド・フィンレーを試合後にライオンマークがプリントされたショートパンツを履いたエル・ファンタズモ(フィンレーによりバレットクラブを追放されていた)が襲撃するなど、話題満載で盛り上がった。そんななか、メインイベントではIWGP世界ヘビー級王者のSANADAにIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが史上初の2階級同時戴冠を目ざして挑戦した。
試合は、ヒロムがジュニアならではのスピーディーな動きでSANADAを翻弄するも、SANADAは得意のグラウンドレスリングで対抗していく。一進一退の攻防が続くなか、ヒロムの背中にSANADAがラウンディングボディプレスを放つ。続けて2発目も放つがヒロムが膝で迎撃。
ここからヒロムは勝機と見たのかTIME BOMB、TIME BOMB IIを放ち猛攻を見せる。とどめとばかりにTIME BOMB 2.5を狙うも、これを回避したSANADAは再びラウンディングボディプレスを放つがカウントは2。すると最後はシャイニングウィザードからのデッドフォールでカウント3が入り、SANADAが初防衛に成功した。
試合後、SANADAは11年ぶりの対戦となったヒロムを称えたうえで、大会を締めようとすると、場内が暗転。ビジョンにこれまで随所に流されて、ファンがヤキモキしていた予告映像が再び流れると、フードを被った男が現れた。
フードを取るとその男の正体は海外遠征中だった辻陽太。辻はJust 5 Guysを蹴散らすと、SANADAに強烈なスピアーを決めてKOさせる。IWGP世界ヘビー級王座のベルトを掲げて次期挑戦をアピールした。さらにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りを匂わすように拳で胸を2回叩いて突き上げた。
バックステージで辻はヒロムが立てない状態で「諦めたら終わりだ」と言っているところに現れて「SANADA、あんたの言う新しい景色、そこから見える景色はどうなんだ?きょうあんたが見上げていたその景色はどんなんだった?教えてくれ。次の相手は俺だ!覚悟はいいか?俺が新日本プロレスを面白くしてやるよ」と言うと、ヒロムを担ぎ上げて控室に消えて行った。ロスインゴのリーダー、内藤哲也は、辻をヤングライオン時代から気にかけており、ロスインゴ入りは十分にあり得るだろう。
一方、王座を防衛したにもかかわらず、エンディングをブチ壊されたSANADAはダメージを負い、頭を押さえながら「いいよ。やってやってもいいけどよ。あいつ損するだけだぞ。自分の実力の無さを知るだけだよ」と絞り出すようにコメントを残した。次のビッグマッチ6.4大阪・大阪城ホール大会での実現が濃厚だ。
◆新日本プロレス◆
『レスリングどんたく2023』
2023年5月3日
福岡・福岡国際センター
観衆 4489人(札止め)
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○SANADA(23分30秒 片エビ固め)高橋ヒロム●<挑戦者>
※デッドフォール
※第7代王者が初防衛に成功。
文●どら増田
5大タイトルマッチが組まれた今大会では、しばらくアメリカAEWを主戦場にしていたジョン・モクスリーの新日本マット来襲予告やタマ・トンガからNEVER無差別級王座を奪取したバレットクラブのリーダー、デビッド・フィンレーを試合後にライオンマークがプリントされたショートパンツを履いたエル・ファンタズモ(フィンレーによりバレットクラブを追放されていた)が襲撃するなど、話題満載で盛り上がった。そんななか、メインイベントではIWGP世界ヘビー級王者のSANADAにIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが史上初の2階級同時戴冠を目ざして挑戦した。
試合は、ヒロムがジュニアならではのスピーディーな動きでSANADAを翻弄するも、SANADAは得意のグラウンドレスリングで対抗していく。一進一退の攻防が続くなか、ヒロムの背中にSANADAがラウンディングボディプレスを放つ。続けて2発目も放つがヒロムが膝で迎撃。
ここからヒロムは勝機と見たのかTIME BOMB、TIME BOMB IIを放ち猛攻を見せる。とどめとばかりにTIME BOMB 2.5を狙うも、これを回避したSANADAは再びラウンディングボディプレスを放つがカウントは2。すると最後はシャイニングウィザードからのデッドフォールでカウント3が入り、SANADAが初防衛に成功した。
試合後、SANADAは11年ぶりの対戦となったヒロムを称えたうえで、大会を締めようとすると、場内が暗転。ビジョンにこれまで随所に流されて、ファンがヤキモキしていた予告映像が再び流れると、フードを被った男が現れた。
フードを取るとその男の正体は海外遠征中だった辻陽太。辻はJust 5 Guysを蹴散らすと、SANADAに強烈なスピアーを決めてKOさせる。IWGP世界ヘビー級王座のベルトを掲げて次期挑戦をアピールした。さらにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入りを匂わすように拳で胸を2回叩いて突き上げた。
バックステージで辻はヒロムが立てない状態で「諦めたら終わりだ」と言っているところに現れて「SANADA、あんたの言う新しい景色、そこから見える景色はどうなんだ?きょうあんたが見上げていたその景色はどんなんだった?教えてくれ。次の相手は俺だ!覚悟はいいか?俺が新日本プロレスを面白くしてやるよ」と言うと、ヒロムを担ぎ上げて控室に消えて行った。ロスインゴのリーダー、内藤哲也は、辻をヤングライオン時代から気にかけており、ロスインゴ入りは十分にあり得るだろう。
一方、王座を防衛したにもかかわらず、エンディングをブチ壊されたSANADAはダメージを負い、頭を押さえながら「いいよ。やってやってもいいけどよ。あいつ損するだけだぞ。自分の実力の無さを知るだけだよ」と絞り出すようにコメントを残した。次のビッグマッチ6.4大阪・大阪城ホール大会での実現が濃厚だ。
◆新日本プロレス◆
『レスリングどんたく2023』
2023年5月3日
福岡・福岡国際センター
観衆 4489人(札止め)
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○SANADA(23分30秒 片エビ固め)高橋ヒロム●<挑戦者>
※デッドフォール
※第7代王者が初防衛に成功。
文●どら増田