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格闘技・プロレス

「打ってこいよ」――不敵に笑った朝倉未来がメイウェザー戦以来の“再起戦”で難敵・牛久絢太郎を破る【RIZIN】

THE DIGEST編集部

2023.04.29

牛久と互角以上に打ち合った朝倉。彼の繰り広げた攻防戦には歓声が送られた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

牛久と互角以上に打ち合った朝倉。彼の繰り広げた攻防戦には歓声が送られた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 時代の寵児となった日本格闘技界のカリスマは、東京の夜を彩った。

 4月29日に国立代々木競技場第一体育館で行なわれた「RIZIN LANDMARK 5」で、朝倉未来(トライフォース赤坂)は牛久絢太郎(K-Clan)と対戦。判定の末に勝利を収めた。

 実戦は昨年9月に試合前の騒動を含めて世間を賑わせたフロイド・メイウェザーJr.(米国)以来となる朝倉。前日の計量時には至近距離での猛烈な視殺戦を繰り広げながら、「明日は俺の試合を楽しんでください。PPV購入していない方は購入していただいて、必ずKOします」と自信満々で豪語していた30歳は、立ちはだかった牛久に対して積極果敢に打ちにいく。
 
 序盤から中央を取りながら前に出た朝倉は、久々に舞い戻ったMMAの試合、それも普段のリングとは異なるケージという舞台でも堂々と地力を見せつける。グラウンド戦に持ち込もうとした相手にも冷静に応戦。2回には、相手のガードが緩んだ刹那に繰り出した鋭いボディーで着実にダメージを負わせていった。

 その後、寝技に持ち込もうと組み付いていく牛久。一方でフックやローを繰り出しながら「打ってこい」と挑発して不敵な笑みを浮かべた朝倉。互いに主導権を握らせなかった一戦は、最終的に判定の末に後者が制した。

 ある意味で再起戦と言える難敵との試合を制した朝倉。自らが「過去一番の仕上がりです」と公言した“路上のカリスマ”は粘り強い闘いで、21年一本負けを喫したクレベル・コイケへのリベンジに向けて上々のスタートを切った。

構成●THE DIGEST編集部

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