７月２日、クロアチアで卓球・WTTコンテンダーザグレブの女子シングルス決勝が行なわれ、平野美宇（木下グループ）が世界ランク１位の孫穎莎（中国）をゲームカウント４－３（4-11/11-9/6-11/11-7/7-11/14-12/11-6）で下し、優勝を飾った。
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　両者譲らぬシーソーゲームが繰り広げられた。ゲームカウント２－３で迎えた第６ゲーム、孫穎莎に先にマッチポイントを握られた平野は、驚異の粘りを見せ14-12で奪取。試合は振り出しに戻ったものの、第７ゲームは、集中力を切らさなかった平野が、最後は強烈なバックハンドを突き刺し、殊勲の勝利を挙げた。

　この23歳が見せた快進撃は、卓球王国の中国でも大きな話題となっている。中国メディア『捜狐』は「ミウ・ヒラノが世界ナンバーワンのソン・エイサを撃破し、衝撃を与えた。これはミウ・ヒラノの強さが我々を上回ったことを意味するのか？」と報道。

　同メディアは決勝戦を振り返ったうえで、平野の技術を称えた。

「決勝では、ミウ・ヒラノがプレッシャーに勝ち、突出した能力を発揮した。彼女は得意のバックハンドを駆使し、好成績を収めた。ミスもほとんどなかった。ミウ・ヒラノは最高レベルのプレーを見せたが、ソン・エイサのパフォーマンスは比較的良くなかったと言えるだろう」
  　さらに同メディアは「彼女の成功は努力の賜物だ。これは偶然ではなく必然だ！」と断言。「この見事な勝利により、我々はミウ・ヒラノの可能性と強さを見ることができ、彼女の脅威を再認識した」と見解を示した。

　今大会を終え、パリ五輪選考ポイントを15点加算した平野。順位は２位と変わらぬままだが、３位伊藤美誠（スターツ）との差を36.5点に広げた。選考レースは2024年１月まで続き、上位２名がシングルス代表に選出される。

構成●THE DIGEST編集部

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