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マラソン・駅伝

一度は引退の大迫傑もMGCに参戦! 東京五輪6位のスターを瀬古利彦がイジる「賞金がなかったら出ないかも」

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.07.07

大迫(右)のMGCに出場をレジェンド瀬古氏(左)も喜んでいる。(C)THE DIGEST

大迫(右)のMGCに出場をレジェンド瀬古氏(左)も喜んでいる。(C)THE DIGEST

 大迫傑(Nike)が10月15日に開催されるパリ五輪のマラソン日本代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に出場することを決めた。

 7月7日、日本陸上競技連盟は出場選手発表会見を開き、パリ五輪に向けた運命の一戦のスタートラインに立つ男子65名、女子27名、計92名の選手の名前を発表した。大迫は、これまでMGC参加への明言を避けていたが、出場する意向を固めたようだ。

 東京五輪のマラソンで6位入賞も、直後に惜しまれながら引退した大迫。2022年2月に現役復帰を表明すると、その9か月後のニューヨークシティマラソンで復帰を果たした。そして今年3月の東京マラソンでは日本勢3位となる2時間6分13秒で走り、MGC出場権を得ていた。

 元日本記録保持者の参加に日本陸上競技連盟ロードランニングコミッション リーダーの瀬古利彦氏は、「大迫くんはスター選手なので、彼が出てくれることで大会も盛り上がる。この数年間、彼が日本のマラソンを引っ張ってきた。是非、彼にはベストな体調で出て欲しい」と喜びを語ったうえで、メッセージを送った。
 
 今大会は優勝すれば1000万円、2位は500万円、3位は250万円の賞金が出る。瀬古氏は、「たぶん賞金が出るから出るんだと思います。賞金がなかったら出ないかもしれない」と早稲田大の後輩をイジった。

 前回大会は2位の服部勇馬(トヨタ自動車)に5秒及ばず、五輪切符まで一歩及ばなかった大迫。それでもMGCファイナルチャレンジで当時の日本記録を更新し、最後の切符を手にしていた。

 日本マラソン界を引っ張る大迫。彼の参戦により、今回も熱きレースが繰り広げられるに違いない。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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