モータースポーツ

「良い状態ではない」角田裕毅、英国GP初日はアップデートの効果に懐疑的!? チーム首脳は「データは車の改善を示している」と強調も…

THE DIGEST編集部

2023.07.08

英国GPのフリー走行初日では16、18番手の記録となった角田。(C) Getty Images

 F1第11戦のイギリス・グランプリが開幕し、7月7日には2度のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。

 伝統のシルバーストンでのレースに向けて、アルファタウリはこれまで不足していた大幅なアップデートを施し、コーナーでのパフォーマンスを高めるためにフロア全般、ディフューザー、リアウイングと多くの改良パーツを持ち込み、角田裕毅も期待を込めており、現地メディアでも「再び中団争いにおいて脅威となる可能性がある」(英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』)とポジティブな展望を示すところもあった。

 【動画】角田裕毅はターン1で攻めるも…オーストリアGPハイライト
 先週のオーストリアGP、完走19台の中で最下位に沈んだ角田は、自身のSNSで「トリッキーな1週間でしたが、そこから学ぶことはたくさんありました。これから、シルバーストンへ向かいます」と、次戦での巻き返しを誓っていたが、迎えた英国での初日、FP1では最多タイの28周を走行してベストタイムは全体16番手の1分30秒092。続くFP2は25周回で1分29秒483と、こちらは18番手となり、いずれも下位に終わった。

 公式サイトを通しての声明では、彼は「導入した新しいパーツが非常に多いため、それらを理解するのに時間がかかります。幾つかの点では、明らかに何らかの進歩が見られました。今夜は、収集できたデータを分析します。明日は新たな一日であり、予選に間に合うよう、FP3でパッケージを最高のものにしたいと思います」と、比較的ポジティブに1日を振り返り、今後のセッションへの意気込みを表わしている。

 しかし、F1公式サイト『F1.com』では、「確認しなければならないことはありますが、ここまでのところ良い状態ではないようです。結果も良くありません。所々で多少の進歩は感じていますが、望んでいたほどのものではないので、(新型パーツについて)理解し、より詳しく探る必要があります」と、満足からは程遠いものだったことを明らかにした。
NEXT
PAGE
「アルファタウリにとっては、またしても厳しい1日となった」

RECOMMENDオススメ情報