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“あるまじき観客の行為”で選手が落車!連日のアクシデントに選手ら激怒「ライダーに対して敬意がない」【ツール・ド・フランス】

THE DIGEST編集部

2023.07.11

第9ステージで落車したリリアン・カルメジャーヌ。(C)Getty Images

第9ステージで落車したリリアン・カルメジャーヌ。(C)Getty Images

 開催中の世界最高峰の自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』で、観客が選手を転倒させてしまう“あるまじき事故”が相次いでいる。

 8日の第8ステージの残り6キロで玉突き事故が発生した。第1ステージで2位、総合4位につけるサイモン・イェーツ(英国)はこれにより順位を落とし、ステフ・クラス(ベルギー)は腰をうって棄権を余儀なくされた。

【動画】「なんてことだ...」旗を巻き込み転倒するカルメジャーヌ

 総合13位につけていたはずのクラスはレース後、自身のTwitterで怒りを記した。

「観客が1メートル以上道に乗り出してきた。集団が通過するときにそこから動かないくらいなら、家にいてくれ。ライダーに対して敬意がない。罪悪感を覚えてほしい!僕はそのせいでツール・ド・フランスから去らなければならない」
 
 翌日は、ユニホームを紐につるした旗を大きく振るファンの姿が沿道にあった。タイミング悪くリリアン・カルメジャーヌ(フランス)が沿道側を通過。車輪がユニホームを巻き込むと、カルメジャーヌは勢いよくクラッシュしたのだ。

 これには欧州衛星放送局『Eurosport』のコメンテーターを務めたロブ・ハッチ氏は、「なんてことだ...。彼らは何しているんだ」と激怒。立ち上がりレースに復帰したカルメジャーヌだが、レース後には「この様なおふざけありがとう。結局パンクの犠牲者は僕だけではなかった。馬鹿どもは、転んで大怪我することがあるのを知っておけ!」と荒々しいメッセージをTwitterに書き込んでいる。

 度重なる事故にプロサイクリスト協会アダム・ハンセン氏は、「このような事が起きるのは悲しい。ファンの皆さん、道路に身を乗り出すということは、レース場にいることと同じくらい危険なことだ」と訴えた。

構成●THE DIGEST編集部

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