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「まるで芸術品だ!」AS日本勢第1号の金メダル乾友紀子を海外メディア激賞!非の打ち所ない完璧な技術を絶賛【世界水泳】

THE DIGEST編集部

2023.07.16

乾は日本のAS史上初の2大会連続で金メダルを獲得した。(C) Getty Images

乾は日本のAS史上初の2大会連続で金メダルを獲得した。(C) Getty Images

 日本のアーティスティックスイミング(AS)史上初の連覇を達成した世界女王に、喝采が送られている。

 7月14日から開幕した水泳の世界一決定戦「世界水泳」。大会2日目はAS女子ソロテクニカルルーティン(TR)決勝が行なわれ、乾友紀子が大会連覇。今大会の日本勢金メダル第1号に輝いた。

 乾は予選で273.2700点をマークし、2位に21点以上の差をつけて首位に立った。迎えた決勝は22年ぶりの日本開催、しかも連覇の重圧がかかるなか、世界女王は演技のテーマである『水のゆくえ』で大舞台を華麗に、力強く、ときには優雅に雅楽の旋律に合わせたダイナミックな演技で福岡の観客を魅了した。

 プールから上がり、276.5717点の高得点が発表されると、二人三脚で指導してきた井村雅代コーチと乾は抱き合い、歓喜の涙。割れんばかりの会場に手を振って応えた。
 
 今年から大幅なルール改正がなされ、多くの選手が戸惑うなかで掴み取った金メダルに、海外メディアは熱視線を注いでいる。ポルトガルのスポーツメディア『Surto Olímpico』は「日本のユキコ・イヌイが福岡で開催された世界水泳のAS最初の金メダリストになり、地元ファンを喜ばせた」と報じた。

 同メディアは、「完璧な逆さまのスピンと、非の打ち所のないつま先は、まるで芸術品だ。彼女はコーチを含むすべての人から笑顔を引き出した」と繊細な技術を称賛。従来より技の難度の比重が増し、申告した技が認定されなければ「ベースマーク(最低点)」となり大きく減点されてしまう。ゆえに、高度な技術を構成に盛り込む選手が多いなか、乾は技術だけでなく芸術性でも群を抜いていたと指摘した。

 ほかにも、2018年ユース五輪や21年の東京五輪を取材した米スポーツ専門チャンネル『ESPN』のダニエル・ピローニ記者は「ロシア勢がいなかったが、イヌイがソロTRで見事な連覇を果たした」と綴る。オランダのスポーツ記者ハンス・バモス氏は「日本のアートスイマーであるユキコ・イヌイがソロTRで世界タイトルを手にした。 32歳のベテランは素晴らしいパフォーマンスを披露した」と絶賛の言葉を並べている。

 東京五輪は無観客だったが、待ち焦がれた有観客の舞台で躍動した世界女王。17日に行なわれるフリールーティン(FR)では、2大会連続の2冠に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ソリスト女王!乾友紀子が2大会連続金メダル!

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