世紀の一戦に向け、両陣営の緊張感が高まっている。
来る7月25日、東京・有明アリーナで、ボクシングのWBC・WBO統一スーパーバンタム級タイトル戦で4階級制覇に挑む前バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、所属ジムで公開練習を行なった。だが、大橋秀行会長の指示でシャドーボクシングを30秒したところで練習を突然終了した。
バンタム級では無敵の強さを誇り、今年1月にスーパーバンタム級への転向を正式表明した井上。モンスターと称される男の転向初戦は、WBC・WBOスーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)。過去にない最強の敵と対峙する井上は緊張感を高めながらも、ここまで順調な調整ぶりをアピールしている。公開練習後には、「異例のシャドー30秒で公開練習は終了したけど調子は絶好調です」と自身のSNSに綴り、難敵との大一番に向けコンディションを上げている。
異例の公開練習には、日本だけでなく海外の専門メディアも騒然としたようだ。と同時に、30歳の日本人ファイターに一段と興味を示すメディアが見受けられた。
アメリカのボクシング専門メディア『Boxingscene』は「日本のスーパースター、ナオヤ・イノウエは7月25日に行なわれるスティーブン・フルトンとの対決に向けて、不安はゼロだと語った」と伝えている。同メディアは「久しぶりの挑戦者として、今までで一番気合いが入っている」と井上の勝ち気なコメントを紹介し、世紀の一戦に期待を寄せている。
加えて、フルトンの公開練習についても記載されており、「フルトン陣営は報道陣には多くを明かさなかった。フィラデルフィアのボクサーは縄跳びをしたり、軽いシャドーボクシングをしたりするだけだった」と説明。「両者の駆け引きは、すでに始まっている」と大橋会長のコメントを引用しながら、「統一王者フルトンといえど、油断すれば大きなダメージを食らうだろう」と警報を鳴らす。
他にも、アメリカのボクシング専門誌『The Ring』も井上の公開練習に反応。「ナオヤ・イノウエが日本のメディアを震撼させた」と30秒シャドーの一部始終を綴った。「同席していたチーム・フルトンに動きを見せないようにと、会長のオオハシが突然練習を中止するように言われた。フルトンはシャドーボクシングを1分、パンチングボールを30秒、ヘビーバッグに3発打ち込んだだけだった」とお互い手の内を見せなかったと指摘。こちらも決戦に向けた両者の心理戦に注目している。
井上はフルトンに勝てば、井岡一翔(2019年6月)以来、4階級で世界タイトル制覇の日本人ボクサーになる。はたして、偉業達成なるか。運命の大一番は、刻一刻と迫る。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】大一番に向けた井上尚弥に大勢の報道陣が熱視線
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来る7月25日、東京・有明アリーナで、ボクシングのWBC・WBO統一スーパーバンタム級タイトル戦で4階級制覇に挑む前バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が15日、所属ジムで公開練習を行なった。だが、大橋秀行会長の指示でシャドーボクシングを30秒したところで練習を突然終了した。
バンタム級では無敵の強さを誇り、今年1月にスーパーバンタム級への転向を正式表明した井上。モンスターと称される男の転向初戦は、WBC・WBOスーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトン(米国)。過去にない最強の敵と対峙する井上は緊張感を高めながらも、ここまで順調な調整ぶりをアピールしている。公開練習後には、「異例のシャドー30秒で公開練習は終了したけど調子は絶好調です」と自身のSNSに綴り、難敵との大一番に向けコンディションを上げている。
異例の公開練習には、日本だけでなく海外の専門メディアも騒然としたようだ。と同時に、30歳の日本人ファイターに一段と興味を示すメディアが見受けられた。
アメリカのボクシング専門メディア『Boxingscene』は「日本のスーパースター、ナオヤ・イノウエは7月25日に行なわれるスティーブン・フルトンとの対決に向けて、不安はゼロだと語った」と伝えている。同メディアは「久しぶりの挑戦者として、今までで一番気合いが入っている」と井上の勝ち気なコメントを紹介し、世紀の一戦に期待を寄せている。
加えて、フルトンの公開練習についても記載されており、「フルトン陣営は報道陣には多くを明かさなかった。フィラデルフィアのボクサーは縄跳びをしたり、軽いシャドーボクシングをしたりするだけだった」と説明。「両者の駆け引きは、すでに始まっている」と大橋会長のコメントを引用しながら、「統一王者フルトンといえど、油断すれば大きなダメージを食らうだろう」と警報を鳴らす。
他にも、アメリカのボクシング専門誌『The Ring』も井上の公開練習に反応。「ナオヤ・イノウエが日本のメディアを震撼させた」と30秒シャドーの一部始終を綴った。「同席していたチーム・フルトンに動きを見せないようにと、会長のオオハシが突然練習を中止するように言われた。フルトンはシャドーボクシングを1分、パンチングボールを30秒、ヘビーバッグに3発打ち込んだだけだった」とお互い手の内を見せなかったと指摘。こちらも決戦に向けた両者の心理戦に注目している。
井上はフルトンに勝てば、井岡一翔(2019年6月)以来、4階級で世界タイトル制覇の日本人ボクサーになる。はたして、偉業達成なるか。運命の大一番は、刻一刻と迫る。
構成●THE DIGEST編集部
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