世紀の一戦が、刻一刻と迫ってきた。
来る7月25日、東京・有明アリーナでボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、WBC・WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。
バンタム級で無類の強さを発揮した井上が、無敗の統一王者相手でもモンスターっぷりを発揮するのか。国内だけでなく、海外メディアからも大きな関心を集めるタイトルマッチには、試合の行方を占う論評が日夜飛び交っている。運命のゴングまで残り4日を切ったなか、米老舗スポーツ誌『The Sporting News』は現地19日、「スティーブン・フルトンvsナオヤ・イノウエはノックアウトで終わるのか?」と題した興味深い記事を掲載した。
記事内では、井上を「間違いなく世界最高で最も破壊的なパウンド・フォー・パウンドのファイターだ。新たな階級での世界タイトル奪取に燃えている」と高く評価。そのうえで、「フルトンは腕のリーチ、スピード、フットワークを駆使して相手を上回る巧みな戦術家だ」と両者の特性を比較する。
続けて、「ボクシング界のなかでも衝撃を与えるであろう素晴らしい対戦になるが、ひとつだけ確かなことがある」と前置きすると、「この戦いは、ノックアウト(KO)で終わるだろう。残念ながら、それはフルトンにとって良い前兆ではない」と無敗同士の一戦はKO決着になると大胆予想。しかも、井上有利だと強調した。
その理由について、同誌は井上の高いKO率に着目する。「イノウエは対戦相手24人中21人をKOし、87.5%という驚異的なKO率を記録している。彼は5試合連続のストップを記録しており、ノニト・ドネア(フィリピン)と昨年6月に再戦した際には、わずか2ラウンドで撃破した」とモンスターの破壊力に震撼したという。
一方で、フルトンのKO率は意外にも低い。KO率は38.1%で21試合中わずか8回しかなく、ここ3年近くKOを奪えていない。最後のフィニッシュは2019年8月のアイザック・アヴェラール(メキシコ)戦だった。同誌はその点を指摘し、「”Cool Boy Steph”(フルトンの愛称)は相手に接近を許し、ボディを効かせるのが得意だ。これまでのところ、プレッシャーに屈しない気概と決意を示してきたが、それは容易なことではない。しかも、イノウエのような規律とパワーを持つボクサーは、これまで戦ってきた中でいない」と言及。フルトンにとって、日本人ファイターは過去にない侮れない敵だと警報を鳴らす。
最後に同メディアは「フルトンのファイトスタイルを考えれば、ポイントの奪い合いになる可能性も高い」としながらも、「イノウエはブランドン・フィゲロア(米国)でもダニエル・ローマン(米国)でもない。彼はまったく違う種類のファイターだ。12ラウンドを通して、イノウエは最終的に自分の戦い方を見つけて試合を終えることになるだろう」と締めくくり、井上勝利を予想している。
雌雄を決する大一番まで、あと4日。最後までリングに立っているのは、はたしてどちらなのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】「喰らえ」井上尚弥の鋼のボディをチェック
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来る7月25日、東京・有明アリーナでボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が、WBC・WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。
バンタム級で無類の強さを発揮した井上が、無敗の統一王者相手でもモンスターっぷりを発揮するのか。国内だけでなく、海外メディアからも大きな関心を集めるタイトルマッチには、試合の行方を占う論評が日夜飛び交っている。運命のゴングまで残り4日を切ったなか、米老舗スポーツ誌『The Sporting News』は現地19日、「スティーブン・フルトンvsナオヤ・イノウエはノックアウトで終わるのか?」と題した興味深い記事を掲載した。
記事内では、井上を「間違いなく世界最高で最も破壊的なパウンド・フォー・パウンドのファイターだ。新たな階級での世界タイトル奪取に燃えている」と高く評価。そのうえで、「フルトンは腕のリーチ、スピード、フットワークを駆使して相手を上回る巧みな戦術家だ」と両者の特性を比較する。
続けて、「ボクシング界のなかでも衝撃を与えるであろう素晴らしい対戦になるが、ひとつだけ確かなことがある」と前置きすると、「この戦いは、ノックアウト(KO)で終わるだろう。残念ながら、それはフルトンにとって良い前兆ではない」と無敗同士の一戦はKO決着になると大胆予想。しかも、井上有利だと強調した。
その理由について、同誌は井上の高いKO率に着目する。「イノウエは対戦相手24人中21人をKOし、87.5%という驚異的なKO率を記録している。彼は5試合連続のストップを記録しており、ノニト・ドネア(フィリピン)と昨年6月に再戦した際には、わずか2ラウンドで撃破した」とモンスターの破壊力に震撼したという。
一方で、フルトンのKO率は意外にも低い。KO率は38.1%で21試合中わずか8回しかなく、ここ3年近くKOを奪えていない。最後のフィニッシュは2019年8月のアイザック・アヴェラール(メキシコ)戦だった。同誌はその点を指摘し、「”Cool Boy Steph”(フルトンの愛称)は相手に接近を許し、ボディを効かせるのが得意だ。これまでのところ、プレッシャーに屈しない気概と決意を示してきたが、それは容易なことではない。しかも、イノウエのような規律とパワーを持つボクサーは、これまで戦ってきた中でいない」と言及。フルトンにとって、日本人ファイターは過去にない侮れない敵だと警報を鳴らす。
最後に同メディアは「フルトンのファイトスタイルを考えれば、ポイントの奪い合いになる可能性も高い」としながらも、「イノウエはブランドン・フィゲロア(米国)でもダニエル・ローマン(米国)でもない。彼はまったく違う種類のファイターだ。12ラウンドを通して、イノウエは最終的に自分の戦い方を見つけて試合を終えることになるだろう」と締めくくり、井上勝利を予想している。
雌雄を決する大一番まで、あと4日。最後までリングに立っているのは、はたしてどちらなのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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