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好走するもオランダGP15位の角田裕毅、各国メディアの採点・評価は分かれ「“ヒーロー”と“ゼロ”の両方だった」

THE DIGEST編集部

2023.08.30

オランダGPで15位に終わった角田。激しいバトルを見せるシーンもあった。(C) Getty Images

 F1第14戦のオランダ・グランプリ決勝、アルファタウリの角田裕毅は15位フィニッシュとなり、2戦連続でのポイント獲得はならなかった。

 初日に好パフォーマンスを発揮した一方で、予選はQ3進出を逃し、さらにルイス・ハミルトン(メルセデス)のアタックを妨害したとして3グリッド降格の憂き目に遭った角田だったが、レースでは悪化した天候を受けてオープニングラップでタイヤ交換を行なったことが奏功し、8位に浮上、その後にソフトタイヤに交換すると最高4位につけたものの、ステイし続けるという決断は、その後にライバルたちに次々に追い抜かれてしまうということで報われなかった。

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 13番目にチェッカーフラッグを受けるも、ジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触で5秒のタイムペナルティーを受けて16位、その後、ケビン・マグヌッセン(ハース)のペナルティーで15位と最終順位が確定した角田は、ソフトタイヤでのステイには自身も同意したことを明かし、ランド・ノリスらとバトルを展開し、長くライバルを抑えて順位を守った自身のパフォーマンスには満足感を示した。

 各国メディアの評価を見ると、やはり注目はチームの戦略に注がれており、それによって角田に対する見方も分かれている形だ。イギリスのF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で「5.5」と及第点に満たない数字を付与して、以下のように日本人ドライバーについて綴っている。

「タイミング良く行なった最初の周回でのピットストップでチャンスを掴もうとしたドライバーのひとりであり、これによって角田はポイント圏内を走ったが、ソフトタイヤでのスティントを雨が降る直前まで引っ張るという選択が裏目に出て、多くの順位を失った。ただ、これにはユウキ自身に非はない。雨の中でグラベルを通過するトラブルは彼の状況を改善せず、さらに、ラッセルとの接触も立場を困難なものにした。これにより、悔しいことに新たな同僚となったリアム・ローソン(13位)の後塵を拝することとなった」
 
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各国の採点はまちまち。アルファタウリの戦略には厳しい見方