バレーボール

最高齢はなんと91歳、77歳以上の部門も新設 高齢者参加で盛り上がる大阪のママさんバレーが熱い!

北野正樹

2023.09.01

「るびぃダイヤ」で〝三刀流〟の松野令子さん(中央) 写真:北野正樹

 今、大阪のママさんバレーが熱い。

 8月29日、「Asue」(大阪市中央体育館)サブアリーナで開かれた大阪府ママさんバレーボール連盟主催の「2023年 粟辻典子杯 第55回大阪府家庭人バレーボール選手権大会」で、70歳以上の選手による試合が行われ、11チーム(1チーム棄権)が熱戦を繰り広げた。
 
 大阪ママさん連盟には477チームが加盟し、20歳の主婦から、91歳の元実業団経験者までが登録。メイン大会と位置付けられる「粟辻典子杯」では、愛好者や年齢別に、「クラブチーム」(248チーム)、50歳以上の「シルバー」(127)、60歳以上の「ゴールド」(70)、70歳以上の「ダイヤモンド」(25)、77歳以上の「プラチナ」(5)というカテゴリーに分かれて戦う。

 全国ママさん連盟でも、50歳以上の「いそじ」、60歳以上の「ことぶき」、70歳以上の「おふく」という全国大会を開いているが、大阪ママさん連盟では「生涯スポーツとして、ママさんバレーをいつまでも楽しんでほしい」(守屋奉子会長)と、2019年に77歳以上の部門を新たに設けた。

 29日に行われた「ダイヤモンド」の試合には、80歳以上の選手も出場。大阪市中央区で活動する「るびぃダイア」の松野令恵さん(81)は、監督兼主将兼選手の「三刀流」。中学、高校、実業団でプレーし、38歳までママさんバレーを続け、58歳で再開して20年あまり。60歳でクラブチーム「るびぃ」を作り、現在はシルバー部門の「るびぃS」、ゴールド部門の「るびぃG」で監督、プラチナ部門の「るび友」では監督と主将を務める。

 各部門で月に計5回程度練習があるといい「一日、一日を大切にして元気な仲間とバレーをするのが楽しみ。死ぬまでバレーは続けます」と笑顔で語る。

 茨木市で活動する「すごろく」の監督兼選手の伊藤好子さんは87歳。1チームが棄権したため、1戦目の約10分後に2戦目を戦うハードなスケジュールにもかかわらず、「いくつになっても動いてボールを追いかけるのが楽しい」と、10人の仲間と疲れを見せないプレーを続けた。
 
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役員と選手の一体感があるのもママさんバレーの特徴