龍神NIPPONが、最高のパフォーマンスで悲願のパリ五輪出場へ! 厳しい戦いを支えたのは、15人目のロースターの存在があった。
国立代々木競技場 第一体育館で開催中の『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』男子大会。世界ランク4位の日本代表は、7日に行なわれた同7位スロベニア代表との対戦をセットカウント3-0(25-21、25-22、25-18)で制して、最終日を待たずにパリ五輪への切符を獲得した。北京大会から4大会ぶりとなる悲願の自力出場で来夏に開催される大舞台へ挑む。
【全メンバー画像】男子バレー日本代表「龍神NIPPON」14名の顔ぶれ!
第5戦でセルビアに完勝し、パリ五輪出場に王手をかけた日本。この日、先に実施された試合で6戦全勝とした米国の出場が決まり、スロベニアとの直接対決で残る切符1枚を争うことになった。ただし、勝敗数、勝点で並び得失セット率で僅差の相手に、ストレート勝利することが絶対条件だった。
大一番の緊張からか開始からしばらくはミスが頻発。予想外の5点ビハインドを負って序盤から苦しい戦いを強いられた。それでも、じわじわと巻き返し終盤に主将・石川祐希の4連続得点で逆転。まずはセット先取に成功した。大接戦の第2セットを18-18からの猛攻で連取した後、3セット目も後半にギアを上げ、スロベニアを突き放してストレート勝ち。これが今の日本代表と言わんばかりの躍動感に溢れた攻守で見事に条件をクリアしてパリ行きの切符をつかみ取った。
プールCの首位で一足早く出場を決めた世界ランク1位ポーランドのメディアも日本を祝福。念願を叶え喜び合う選手、スタッフと観客の涙には、特別な理由があることを伝えている。
同国大手スポーツ専門チャンネル『TVPSport』は、「パリ五輪出場を決め、歓喜に包まれた日本代表。そこにいるはずだったチームメートへの思い」と銘打ち記事を掲載。「スロベニアに3-0で勝利して五輪出場を確定させた日本代表は、大仕事を果たして喜びを爆発させた。その瞬間も、2023年に31歳で逝去したチームメートのナオノブ・フジイを決して忘れることはなかった」と綴りはじめた記事は、セッターとして活躍した藤井直伸選手の経歴、東京五輪出場など代表としての功績や闘病についても触れている。東レアローズでともにプレーした高橋健太郎が、会場に向けて背番号3のユニホームを掲げる動画と併せ、「同志であるフジイのユニホームと一緒に記念撮影する日本代表の顔は涙まみれだった」と報じ、日本代表の躍進を支える存在がいることを伝えた。記事のトップには、代表ユニホームを着用した試合中の藤井選手の姿とそのユニホームが写る日本代表メンバーの集合写真を重ねて掲載している。
今回の招集は14名だが、藤井選手は15人目のメンバーとして、選手たちを見守っていたはず。来年は、首からメダルを下げた日本代表が満面の笑みで、再び背番号3のユニホームを掲げてくれることを期待したい。
日本は、今夜行なわれる世界ランク2位米国との最終戦で今大会の幕を閉じる。同国のジョン・スパロー監督は、「最後の試合も勝利して、全勝で大会を終えたい」と意気込む。今年はこれまで対戦のなかった両チーム。昨年のネーションズリーグ予選ラウンドでは、日本がフルセットへ持ち込んだが惜しくも敗れている。強敵との顔合わせで、五輪へ向けて手応えを掴んでおきたいところだ。
同ランクで1つ上にいる3位イタリアが第6戦でキューバに敗れたことで、4位日本とのポイント差は一桁。米国に勝利すれば、世界トップ3へ浮上する可能性がある。龍神NIPPONが金星で有終の美を飾ることができるか、注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】スロベニア撃破に貢献!キャプテンとしてチームを牽引した石川祐希を特集!
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【PHOTO】大一番でストレート勝利!2大会連続の五輪出場を決める!|バレー男子W杯 日本3-0スロベニア
国立代々木競技場 第一体育館で開催中の『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』男子大会。世界ランク4位の日本代表は、7日に行なわれた同7位スロベニア代表との対戦をセットカウント3-0(25-21、25-22、25-18)で制して、最終日を待たずにパリ五輪への切符を獲得した。北京大会から4大会ぶりとなる悲願の自力出場で来夏に開催される大舞台へ挑む。
【全メンバー画像】男子バレー日本代表「龍神NIPPON」14名の顔ぶれ!
第5戦でセルビアに完勝し、パリ五輪出場に王手をかけた日本。この日、先に実施された試合で6戦全勝とした米国の出場が決まり、スロベニアとの直接対決で残る切符1枚を争うことになった。ただし、勝敗数、勝点で並び得失セット率で僅差の相手に、ストレート勝利することが絶対条件だった。
大一番の緊張からか開始からしばらくはミスが頻発。予想外の5点ビハインドを負って序盤から苦しい戦いを強いられた。それでも、じわじわと巻き返し終盤に主将・石川祐希の4連続得点で逆転。まずはセット先取に成功した。大接戦の第2セットを18-18からの猛攻で連取した後、3セット目も後半にギアを上げ、スロベニアを突き放してストレート勝ち。これが今の日本代表と言わんばかりの躍動感に溢れた攻守で見事に条件をクリアしてパリ行きの切符をつかみ取った。
プールCの首位で一足早く出場を決めた世界ランク1位ポーランドのメディアも日本を祝福。念願を叶え喜び合う選手、スタッフと観客の涙には、特別な理由があることを伝えている。
同国大手スポーツ専門チャンネル『TVPSport』は、「パリ五輪出場を決め、歓喜に包まれた日本代表。そこにいるはずだったチームメートへの思い」と銘打ち記事を掲載。「スロベニアに3-0で勝利して五輪出場を確定させた日本代表は、大仕事を果たして喜びを爆発させた。その瞬間も、2023年に31歳で逝去したチームメートのナオノブ・フジイを決して忘れることはなかった」と綴りはじめた記事は、セッターとして活躍した藤井直伸選手の経歴、東京五輪出場など代表としての功績や闘病についても触れている。東レアローズでともにプレーした高橋健太郎が、会場に向けて背番号3のユニホームを掲げる動画と併せ、「同志であるフジイのユニホームと一緒に記念撮影する日本代表の顔は涙まみれだった」と報じ、日本代表の躍進を支える存在がいることを伝えた。記事のトップには、代表ユニホームを着用した試合中の藤井選手の姿とそのユニホームが写る日本代表メンバーの集合写真を重ねて掲載している。
今回の招集は14名だが、藤井選手は15人目のメンバーとして、選手たちを見守っていたはず。来年は、首からメダルを下げた日本代表が満面の笑みで、再び背番号3のユニホームを掲げてくれることを期待したい。
日本は、今夜行なわれる世界ランク2位米国との最終戦で今大会の幕を閉じる。同国のジョン・スパロー監督は、「最後の試合も勝利して、全勝で大会を終えたい」と意気込む。今年はこれまで対戦のなかった両チーム。昨年のネーションズリーグ予選ラウンドでは、日本がフルセットへ持ち込んだが惜しくも敗れている。強敵との顔合わせで、五輪へ向けて手応えを掴んでおきたいところだ。
同ランクで1つ上にいる3位イタリアが第6戦でキューバに敗れたことで、4位日本とのポイント差は一桁。米国に勝利すれば、世界トップ3へ浮上する可能性がある。龍神NIPPONが金星で有終の美を飾ることができるか、注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
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