プロレスリング・ノアは『STAR NAVIGATION 2023』10.21東京・後楽園ホール大会を開催した。先月末でノアを電撃退団した中嶋勝彦にとって、ノアでは最後の後楽園大会となる。メインイベントでは潮崎豪と勝彦のAXIZに、勝彦とは健介オフィス、ダイヤモンドリングでの後輩にあたるマサ北宮がトリオを結成し、望月成晃＆征矢学＆稲葉大樹とのカードが組まれた。

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「自分自身と勝負したい」とノア退団を決断した勝彦。今後の去就についてはいずれ分かるはずだが、ノアのファンはそんな勝彦を大きな「勝彦コール」で出迎えた。試合は対立して来た北宮とギクシャクする場面もあったが、２人はダブルのフェイスクラッシャーを披露。潮崎とのAXIZも合体技を決めていく。

　最後はW-1時代から勝彦を追ってきた稲葉が追い込んだものの、ランニングローキックからのヴァーティカルスパイクが決まり３カウント。勝彦がノアでは最後の後楽園大会で勝利を収めている。試合後、ファンに感謝の意を伸べると「卒業しても中嶋勝彦から目を離すなよ！」と言ってバックステージへ。
  　北宮は先に控室に行ってしまったため、潮崎とバックステージに現われた勝彦は｢豪さんとここまで来れてうれしいし､何よりもAXIZとしてここまで来れた｡あとはノアの選手のみんながね､なんだかんだ言いながらいいヤツばかりで｡もちろんムカつくこともあるけど､でも切磋琢磨できるいい環境が俺にとってはノアだった」とノアでの生活を振り返ると、「でも､それでも俺は一歩前に出たかったんでね｡この35歳､そして20年目というダブルの節目に､俺は一歩踏み出したかった｡それだけですよ｡でも､まだ終わりじゃないし､中嶋勝彦としてノアを卒業するけど､けどこれから俺としては第２章。そのつもりで俺は一歩前に出すから｡俺は始まりだと思ってる」と前を向いていた。
 
　勝彦のノアラストマッチは10.28福岡国際センター大会。この大会ではAXIZと丸藤正道＆杉浦貴というノア純血コンビとの対戦を控えている。勝彦の今後を占う意味でも注目の試合だ。

◆プロレスリング・ノア◆
『STAR NAVIGATION 2023』
2023年10月21日
東京・後楽園ホール
観衆　1280人
▼中嶋勝彦ノア後楽園ラストマッチ（60分１本勝負）
潮崎豪＆○中嶋勝彦＆マサ北宮（18分04秒　片エビ固め）望月成晃＆征矢学＆稲葉大樹●
※ヴァーティカルスパイク

文⚫︎どら増田

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