バレーボール

「技術は絶品」現地識者も絶賛! ミラノ石川祐希、シーズン開幕戦は黒星もチーム最多19得点で存在感を示す【男子バレー】

THE DIGEST編集部

2023.10.23

日本代表として五輪切符の獲得に貢献した石川が、イタリアで9年目のシーズンを迎えた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 現地時間10月22日、バレーボールのイタリア・セリエA(スーペルレーガ)で2023-24シーズンが開幕を迎えた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ヴァルサグループ・モデナとアウェーで対戦し、セットカウント2-3(19-25、25-12、25-21、24-26、12-15)で惜しくも敗れ、黒星発進となった。

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 ミラノは、昨季にレギュラーシーズン8位で出場したプレーオフで、強豪ペルージャを倒し準決勝へ進むと、前年王者のチヴィタノーヴァを敗退寸前まで追い込んだ。辛くも決勝進出を逃したが、快進撃でクラブ最高成績となる4強入りを果たし、今季は優勝を視野にさらなる躍進を目指す。

 イタリアで9シーズン目を迎えた日本代表の主将。アウトサイドヒッター(OH)の石川は、ミラノ加入からともに戦ってきたロベルト・ピアッツァ監督の大きな信頼を受け、主力陣の筆頭として同クラブで4回目となる開幕戦に先発出場した。新戦力は、トレンティーノを8シーズンぶりの優勝へ導きリーグ最優秀選手賞を受賞して入団した大ベテランOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が石川の対角を務め、オポジット(OP)に昨季レギュラーシーズン・アタック得点王の称号を提げてチステルナから移籍したクロアチア代表の主将・ペータル・ディルリッチ。ミドルブロッカー(MB)は、2シーズン目のロセル・アグスティン(アルゼンチン)と主将・マッテオ・ピアノ(イタリア)が務め、左大腿部を故障した正セッター・パオロ・ポッロ(イタリア)に代わり同郷の二コラ・ゾンタが試合開始からコートに立った。

 一方、モデナはアンドレア・ジャーニ監督が来年のパリ五輪へ向け開催国フランス代表の指揮官に専念するため昨季で退任。トレンティーノでアシスタントコーチを6シーズン務めた34歳のフランチェスコ・ペトレッラ監督がチームを率いる。レギュラーシーズンを3位で終えるもプレーオフでは準々決勝で姿を消した昨季後に、イアルバン・ヌガペト(フランス)やラグンジヤ兄弟の兄アディス(トルコ)らが退団。経験豊富な司令塔ブルーノ・レゼンデ(ブラジル)、MBのドラガン・スタンコヴィッチとジョヴァンニ・サングイネッティ、OHトンマーゾ・リナルディのイタリア勢に、新たに獲得した220cmのOPマキシム・サポズコフ(ロシア)と元イタリア代表OHオスマニー・ユアントレーナを先発起用した。
 
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