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バレーボール

「技術は絶品」現地識者も絶賛! ミラノ石川祐希、シーズン開幕戦は黒星もチーム最多19得点で存在感を示す【男子バレー】

THE DIGEST編集部

2023.10.23

 第1セット、石川はレフトからの一打で今季初得点を奪い2-2。その後、4点差までビハインドが広がると、セッター顔負けのジャンプトスでディルリッチのライト攻撃を演出して中盤に1点差へ詰め寄る。しかし、レセプションなどでミスが出たミラノは、モデナにセット先取を許した。
 
 第2セットは、開始間もなくサイドアウトを奪った石川のクロス弾で狼煙を上げたミラノが、ゾンタのサーブを起点に4連続ブレークに成功。以降、ミスが目立ったモデナをブロック7本などで引き離し、セットを奪い返した。

 石川のサーブで相手守備を崩し、カジースキがブロックを決めて第3セットはスタート。中盤の入りに相手の強打で3点のビハインドを負ったミラノだが、石川が2度にわたり反撃の足掛かりを作る。まずは、鮮やかなバックアタックでチームを鼓舞。すると直後にピアノがブロック、続いてカジースキのエースで同点とする。さらに、持ち込んだ接戦でレフトからクロスへ逆転弾を叩き込むと、ミラノはそこからリードを広げて逃げ切り、勝利に王手をかけた。

 ところが、後がないモデナが第4セットで奮起。ミラノは僅差で追う展開を強いられる。それでも後半、この試合で絶好調だったピアノのブロックなどで巻き返しを開始して、先にセットポイントを握る。だが、デュースへ持ち込まれた後、2セット目から途中出場のヴラド・ダヴィスキバ(ベラルーシ)にエースを決められフルセットへ突入。好機を逃したミラノは、勢いづいたモデナに最終セットを奪われ、開幕戦は悔しい黒星となった。

 石川はフル出場でチーム最多の19得点(アタック15、エース1、ブロック3)を記録。試合には敗れたが、アタック決定率58%、レセプション(A+Bパス)成功率65%と高い数字を残した。また、チーム全体のブロック成功数は21本に上っており、今後への好材料となりそうだ。

 この試合を中継したイタリア公営放送『RAI』の解説者で元同国代表のアンドレア・ルッケッタ氏は、石川がイタリア通算2300得点をマークした第3セットのバックアタックを、「パーフェクト!」「相手に困難をもたらす」と称賛。レフトから繰り出す攻撃を、「ディグは不可能」「テクニックの塊」「スピードを維持しつつ、軽やかなバランス感覚で空中に留まりながら最善を選択する技術は絶品」「神速!」と力の入った口調で賛辞を贈った。

ミラノはホーム初戦となる次戦(日本時間30日午前0時30分開始予定)で、ガスセールス ブルーエナジー・ピアチェンツァとシーズン初勝利を狙い対戦する。

構成●THE DIGEST編集部
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