F１第19戦のアメリカ・グランプリ、アルファタウリの角田裕毅は10番目にチェッカーフラッグを受けた後、他車の失格による順位繰り上げで今季最高の８位入賞を果たした上に、ファイナルラップで日本人ドライバー３人目となるファステストラップ（FL）を記録し、計５ポイントを獲得した。

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　終盤はポイント圏外から落ちることもあったが、諦めることなくプッシュを続けた結果、フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）のリタイアで再浮上という幸運にも恵まれ、また11番手とのタイム差からFLを狙うことを決断したチームの戦略も当たるなど、アルファタウリ全体にとっても、久々の会心のレースとなった（ダニエル・リカルドのマシントラブルは残念だったが）。

　当然ながら、各国の専門メディアは第12戦ベルギーGP以来となる入賞を飾った角田にはポジティブな評価を下しており、イギリスのF１専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で「８」を与え、寸評でも「レース前はガレージのもう一方に注目が集まっていたが、ユウキは６戦ぶりにポイント圏内に入る、素晴らしいパフォーマンスを発揮した。また、キャリア初のファステストラップで追加ポイントを得るため、終盤でピットインも敢行した」と賛辞を贈っている。

　同じくイギリスのモータースポーツ専門サイト『CRASH』も同採点とし、「日曜日、ついに角田がアルファタウリの今季最高成績を記録した。他の選手たちの不運を利用した部分もあったものの、今季11位で終えた回数を考えれば、報われるべき時が来たと言えるだろう。アルファタウリは後続車との間に大きなタイム差があり、新しいタイヤに交換し、FLを記録するためにピットインするチャンスがあった」と綴った。

『TOTAL MOTORSPORT』は、「以前は入賞圏に近づいても手応えを得られずに終わっていたが、１ポイントとFLを手にするために懸命に戦った結果、角田は他車の失格によって獲得ポイントの倍増を果たした」と彼のレースを総括して、採点は「7.5」としている。