第100回大会の箱根駅伝で楽しみな1年生が登場する。古豪・東農大を10年ぶり70回目の晴れ舞台に導いた前田和摩だ。
兵庫・報徳学園高出身の前田は、昨年のインターハイ5000mで日本人トップに輝いた逸材。4月の取材時には、「箱根駅伝予選会の日本人トップが目標です。まずはそこにすべてをぶつける気持ちでいます」と話していたが、決してビッグマウスではなかった。それどころか、筆者の想像を上回るスケールの持ち主だった。
5月の関東インカレは2部5000mで4位(日本人2番)に入ると、6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が凄かった。
最終4組でケニア人留学生に食らいつき、初めての10000mレースをU20日本歴代2位となる28分03秒51(3着)で走破。潰滝大記(中央学院大)が2015年にマークした全日本選考会の日本人最高タイム(28分31秒84)を大幅に塗り替えた。
関東学連の選考会が現在の形式となった1998年以降、1年生が日本人トップタイムを出したのは高校の先輩・竹澤健介(早大/05年)以来2人目だった。しかも、ラスト1周で先頭に立つと、7人のケニア人留学生に先着している。
「28分40秒切りをひとつの目標にしていたので、まさかここまで出るとは思っていませんでした」という前田。10000mに続いて、初めてのハーフマラソンでも爆走することになる。
10月14日に行なわれた箱根駅伝予選会。前半は日本人集団のなかでレースを進めて、5kmは14分31秒、10㎞は29分20秒で通過した。そして15㎞(44分07秒)を過ぎてから自らペースを上げていく。
「ずっと後ろにつかせてもらっていたので余裕はありました。チーム順位も通過ギリギリくらいだったので、少しでも稼ぎたいと思っていたんです。残り5kmくらいなら持つかなと思い切って前に出ました」
兵庫・報徳学園高出身の前田は、昨年のインターハイ5000mで日本人トップに輝いた逸材。4月の取材時には、「箱根駅伝予選会の日本人トップが目標です。まずはそこにすべてをぶつける気持ちでいます」と話していたが、決してビッグマウスではなかった。それどころか、筆者の想像を上回るスケールの持ち主だった。
5月の関東インカレは2部5000mで4位(日本人2番)に入ると、6月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が凄かった。
最終4組でケニア人留学生に食らいつき、初めての10000mレースをU20日本歴代2位となる28分03秒51(3着)で走破。潰滝大記(中央学院大)が2015年にマークした全日本選考会の日本人最高タイム(28分31秒84)を大幅に塗り替えた。
関東学連の選考会が現在の形式となった1998年以降、1年生が日本人トップタイムを出したのは高校の先輩・竹澤健介(早大/05年)以来2人目だった。しかも、ラスト1周で先頭に立つと、7人のケニア人留学生に先着している。
「28分40秒切りをひとつの目標にしていたので、まさかここまで出るとは思っていませんでした」という前田。10000mに続いて、初めてのハーフマラソンでも爆走することになる。
10月14日に行なわれた箱根駅伝予選会。前半は日本人集団のなかでレースを進めて、5kmは14分31秒、10㎞は29分20秒で通過した。そして15㎞(44分07秒)を過ぎてから自らペースを上げていく。
「ずっと後ろにつかせてもらっていたので余裕はありました。チーム順位も通過ギリギリくらいだったので、少しでも稼ぎたいと思っていたんです。残り5kmくらいなら持つかなと思い切って前に出ました」
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