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「素晴らしい芸術品だ!」英紙が現役最強馬イクイノックスを絶賛! 英敏腕トレーナーは「競走馬に見えない」と”別格”の強さに感服

THE DIGEST編集部

2023.11.02

天皇賞(秋)を制したイクイノックス。海外を含めGⅠレース5連勝を飾った。写真:産経新聞社

天皇賞(秋)を制したイクイノックス。海外を含めGⅠレース5連勝を飾った。写真:産経新聞社

 日本が生んだ『現役最強馬』の呼び声は、近代競馬発祥の地でも轟いている。

 10月29日、東京競馬場で開催された168回目の天皇賞(秋)。天皇・皇后両陛下ご臨席のもとで開催された11年ぶりの天覧競馬はイクイノックス(牡4歳/美浦・木村哲也厩舎)が圧倒的1番人気に応えて完勝。従来のレコードタイムを一気に0秒9も縮める1分55秒2の驚愕タイムで2連覇を飾った。

 11月2日には、JRAが10月28、29日に行なわれたJRA平地重賞競走、リステッド競走、その他のオープン特別競走のレーティングを発表。イクイノックスのレーティングは127ポンドと断然トップ。IFHA(国際競馬統括機関連盟)の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」のレーティングでも129ポンドで、名実ともに世界一の実力を示し続けている。

 同馬の衝撃的強さには、競馬の母国も驚きを隠せないでいる。現地11月1日、英国の老舗日刊紙『Daily Mail』は「イクイノックスは単なる世界最高の競走馬ではなく、素晴らしい芸術品だ!」と絶賛。「この日本馬は、先週日曜日の天皇賞(秋)で神秘的な魅力を放っていた」と記すほど、賛辞の言葉を並び立てている。
 
 さらに、イクイノックスの能力は本場のトレーナーにも認められている。全世界で3000を超える勝ち星を積み重ね、100以上のGⅠ競走を制覇している英国のジョン・ゴスデン調教師は同紙の取材に対し、「あの馬は特別だ」と称しながら「(イクイノックスは)ドバイでとてもいい馬だと言われていたので、我々は彼を間近で見た。競走馬には見えないよ。ジョージ・スタッブス(18世紀の英国画家。特に馬の絵画を多く描いたことで有名)の絵の中にいるようだ」と称賛。「彼は別格だよ」と、あまりの強さに感服している。

 同調教師は今年3月にUAEのメイダン競馬場で行なわれたGⅠドバイシーマクラシック(芝2400メートル)にモスターダフ(牡5)を送り込んだが、イクイノックスの後塵を拝する結果(4着)に終わった。しかも同馬に7馬身も突き放され、まるで子ども扱いされたほど、圧倒的な力の差を見せつけられた。

 ゴスデン調教師は間近で見たドバイでのレースが強烈だったようで、その強さに惚れ込んでいる。ちなみにモスターダフはドバイから3か月後の英GⅠプリンスオブウェールズステークスを初制覇している。英衛星放送局『Sky Sports』の競馬専門サイト『At The Races 』は「ワールドクラスの走りだ!」と同馬を称賛したが、英競馬専門紙『Racing Post』はモスターダフを打ち負かしたイクイノックスのドバイのレースをリマインドしたほど、「異次元のパフォーマンス」と優勝した日本馬をクローズアップしたことがある。

 同紙は最後に「イクイノックスは本当に素晴らしい馬だ。もしまだ彼のレース映像を見たことがないのなら、この機会にぜひ見てほしい。失望することはないだろう」と日本の現役最強馬を推薦。手がつけられない強さに、ただただ脱帽している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】驚異のレコードを叩き出した”現役最強馬”イクイノックスの天皇賞(秋)をプレイバック!

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