格闘技・プロレス

「私との王座統一戦は大きな間違いと後悔するはずだ」タパレスが井上尚弥を挑発!? 母国メディアに強気「世界に衝撃を与えたい」

THE DIGEST編集部

2023.11.04

井上(手前)と4団体統一戦で対峙するタパレス(奥)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 モンスター退治に向け、己の拳に磨きをかけているようだ。

 来る12月26日、ボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)による4団体王座統一戦が東京、有明アリーナで開催される。
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 スーパーバンタム級転向の初戦で、いきなり2団体統一王者のスティーブン・フルトン(米国)を8回TKOで葬り、2本のチャンピオンベルトを手にした井上。2戦目で早くも4団体統一戦に臨むことになったモンスターの動向には、世界中のボクシング関係者から熱い視線が注がれている。

 一方、対峙するフィリピン人ボクサーも着々とモンスター攻略の分析を進めているようだ。フィリピンのスポーツ専門サイト『The Daily Tribune Sports』は「モンスター退治に熱中するタバレス」と銘打ったタイトルの記事を配信。敵地で井上を破り、誰もが認める世界スーパーバンタム級統一王者になるため、タパレスが毎日ハードなトレーニングに励んでいることを伝えている。
 
 下馬評ではWBC・WBO王者の井上が有利という声が多いなか、タパレスはキャンプ地とする米ラスベガスのトレーニングジムで「自分がエリートレベルに達していることを世界中のみんなに示して、実力を証明したい」と同メディアに語っており、「世界に衝撃を与えることができる」と意気込んでいる。

 タパレスはスマートフォンなどで井上の試合を日夜研究。欠点を見つけるだけでなく、どこかに攻略法があるはずだと練習に取り組んでいる。ゆえに、タパレス陣営は日本人王者が「決して無敵ではない」と感じており、タパレス自身も「私はリングで倒れるために日本に行くわけではない」ときっぱり言い切り、モンスター退治に自信を示している。

 記事内では「イノウエは4本のベルトを懸けて対戦する決断を下したのは大きな間違いだったと後悔するだろう」と井上を挑発するような発言も。さらに"悪夢"の異名を持つタパレスは、「当日イノウエは悪い夢を見て苦しむはずだ。そのときボクシングファンは私がエリートクラスに属していると知るだろう」と付け加えた。

 同メディアによると、タパレスは井上と対戦する約1週間前まではトレーニング先の米国に滞在する予定だという。無敗を誇る日本人王者に、初めて敗北の二文字を刻ませるのは、この31歳のフィリピン人ボクサーとなるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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