フィギュア

「絶対泣かない。奇跡がおこれば…」高橋大輔が全日本選手権での“ラストシングル“に向けて笑顔で意気込み

THE DIGEST編集部

2019.12.18

アイスダンス転向のため、これが最後のフィギュア男子シングルとなる高橋大輔。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 12月19日より代々木国立第1体育館にて開催される「第88回全日本フィギュアスケート選手権」の公式練習が行なわれ、来年からアイスダンス転向のため、これが最後の男子シングルとなる高橋大輔が、その心情を語った。
 
 この日、30分間の練習で充実した滑りを見せた高橋は、ダイナミックなステップと、4回戦トゥーループも見せ調子は上々の様子。しかし、「ここにきてうまくいったというだけで、試合では間に合わない」と振り返った。

 故障により、十分な練習ができたとは言えない高橋は「今日の感じであと1週間できたらよかった」と悔やみ、「でも絶対緊張するだろうし……」と、弱気な面も見せる。だが一方で、「終わり感もないし、最後感もない」と、すでにアイスダンスへ気持ちが向かっていることを告白。「絶対泣かないです。何か奇跡が起きれば」と、笑顔を見せた。
 
 高橋は、2010年バンクーバーオリンピックの銅メダルを含め、3度の五輪出場を果たし、14年に引退。18年に現役復帰すると、全日本選手権で2位に。平昌五輪出場の村本哉中に熱望され、アイスダンスへの転向を決意した。22年の北京五輪を目指す予定だ。

 今回の全日本選手権は、高橋が過去に5度優勝した経験のある大会。今回は、羽生結弦、宇野昌磨、田中刑事らとの優勝争いに期待が高まっている。

 男子シングルは、12月20日(金)にショートプログラム(SP)、22日(日)にフリースケーティング(FS)が行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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