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波乱の展開となったラスベガスGP初日。角田裕毅は「Q2進出にも困難が伴う」と不安を語る一方で「改善できる点は多くある」とも

THE DIGEST編集部

2023.11.18

深夜2時30分からのスタートとなったFP2。角田は17番手となった。(C) Getty Images

 F1第21戦のラスベガス・グランプリが開幕、11月17日にはフリー走行1、2回目(FP1、2)が実施された。

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 41年ぶりに帰ってきた世界最高峰レースは、新たなストリートサーキットで、しかも全セッションがナイターで行なわれるが、このレースウィークエンドはいきなりアクシデントに見舞われることに……。路上のマンホール(ハンドホール)の蓋が破損し、複数の車がフロアなどにダメージを受けたことで、FP1が開始8分で中断し、そのまま終了となってしまった。

 この修繕やチェックのため、FP2は2時間30分のディレイ。現地時間でなんと深夜2時30分の開始となり、無観客(1時30分までに観客は退去を求められた)の中で、通常より長い90分間のセッションが行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は41周を走行し、全体17番目となる1分37秒412のベストタイムを計測している。

 FP1では4周回でベストタイム1分45秒908(8番手)だった角田は、長い初日を終えた後、チームのプレスリリース等を通して、「ファンのことを思うと、FP1が再開されなかったのは残念ですが、安全が最優先です。FP2の開始までには時間がかかりましたが、最終的には90分間走行することができ、貴重なデータを収集することができました」と振り返り、さらに以下のように語った。

「コースの路面はかなり滑りやすいですが、特に縁石を使っての走行が可能で、アグレッシブにいけるので、コースレイアウト自体は楽しいです。これまでのところ、我々のパフォーマンスはあまり良くないですが、今日は多くのデータを集められたので、前進するためのポジティブなステップを踏むことができると確信しています」

「幾つかの問題(限界点)については、解決のためのアイデアをもっています。特に、ロングランで改善を試みてきた点については、すでに効果が出ている気がします。我々は協力して、パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すために最善を尽くします」
 
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「全体的にパフォーマンスが良くない」「Q2進出にも困難が伴うでしょうが…」