バレーボール

「まさに粉骨砕身!」石川祐希の“奮闘劇”に現地解説者も驚愕! 通算2000得点の金字塔を打ち立て、チームを勝利に導く

THE DIGEST編集部

2023.11.20

第1セットは取られたものの、石川の猛攻によりミラノは逆転勝利を収めた。(C)La Pallavolo Serie A / Farmitalia Catania

 現地時間11月19日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン前半6節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ファルミタリア・カターニャとアウェーで対戦し、セットカウント3-1(20-25、25-22、25-22、25-21)の逆転で2勝目を挙げた。

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 開幕から続いた正セッターのパオロ・ポッロ(イタリア)の負傷離脱が影響し、3連敗でシーズンをスタートしたミラノは、頼りの司令塔が復帰した4節にホームで初白星。昨季王者トレンティーノとの前節では、ハイレベルな戦いを繰り広げるも連勝はならず、12チーム中10位と不本意な成績を強いられた。

 この日の相手は、ミラノと勝点1差で11位の今季昇格チーム、カターニャだ。日本代表の西田有志が2021-22に所属したヴィーボ バレンティアが昨季にA2優勝を果たして昇格を決めたが、経営母体の資金難によりトップリーグ復帰を断念。カターニャが昇格権の譲渡を受け、スーペルレーガ初参戦をかなえた。ヴィーボからの移籍組とモデナ、ターラントとピアチェンツァから加入した選手らが主力を担う。
 
 ミラノは、アウトサイドヒッター(OH)として不動の先発を務める石川の対角にマテイ・カジースキ(ブルガリア)、ミドルブロッカー(MB)はアグスティン・ロセル(アルゼンチン)と主将のマッテオ・ピアノ(イタリア)、オポジット(OP)には負傷により調整中のペータル・ディルリッチ(クロアチア)がベンチスタートとなり、フェレ・レゲルス(ベルギー)を起用。イタリア最南端に位置するシチリア島の東部までおよそ1400kmを飛行機で移動してこのアウェー戦に挑んだ。

 ミラノは相手の強力なサーブに押されてサイドアウトに苦戦しセット先取を許す。石川はチームの背中を押すかのように、鮮やかなレフトからのクロス弾で第2セットをスタートさせる。序盤のリードを一度は手放したミラノだったが、石川がこのセットのみで怒涛の10得点と大奮闘。国際バレーボール連盟の配信サービス『Volleyball TV』で解説を務めたシチリアを拠点とするスポーツジャーナリスト、アンドレア・フィケーラ氏は、ロングラリー中、膝をついたディグの直後にバックアタックで潮目を変えた石川の渾身のプレーを、「まさに粉骨砕身!献身の精神に感服」と絶賛した。カジースキに替わり1セット目終盤からコートに立った2季目のOHオスニエル・メルガレホのサーブで4連続ブレークに成功すると、石川が鋭い角度へ叩き込んだ一打で3度目のセットポイントをものにして試合を振り出しに戻した。
 
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試合終盤も石川がチームの起点に!