格闘技・プロレス

ついに実現! 新日本“犬猿タッグ”永田裕志&鈴木みのる、黒星発進も「俺らが一つになった時はとてつもなく強い」

どら増田

2023.11.24

スリーパーの共演も見せた永田&鈴木。しかし勝利には届かず。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスはタッグの祭典『WORLD TAG LEAGUE 2023』開幕2連戦の第2戦、11.21東京・後楽園ホール大会を開催した。前日のAブロックに続いて、この日はBブロックが幕を開けた。

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 第5試合のAブロック公式戦では、永田裕志&鈴木みのるの"犬猿タッグ"がアトランティス・ジュニア&ソベラーノ・ジュニアのメキシコCMLLのジュニアコンビと対決した。長きに渡り"犬猿の仲"を貫いてきた永田とみのるが、歴史的な握手を経てタッグチームとして本格始動することに期待感が膨らんでいたが、2人は息の合わない場面も見られたものの、ナガタロックⅡとスリーパーの競演を披露すると場内からはどよめきが起こった。みのるはソベラーノにゴッチ式パイルドライバーを狙うもショルダースルーで返されると、ルチャならではの素早い丸め込みでカウント3。黒星スタートとなってしまった犬猿タッグだが、みのるはレフェリーに抗議してからバックステージへ引き上げる。

 試合後、永田は「チクショー! クソッ!(と言いながら階段を降りてきて)絶対取れると思ってましたよ。絶対取れると思った。でも、まだまだこれから先は長いから、しょうがない。いや、『しょうがない』って言葉はアリとは思わないけど、俺らが組んで、しっかりと心が通じ合えば、間違いなく勝てる相手なんだ。ってことは、まだまだつながってないってことだ。そんなことはない。負けるのは悔しい! それだけだ、チクショー!」と話すと、それまで無言で一点を見つめていたみのるが、永田に向かって「オイオイオイ、ちょっと待て! 俺の試合にな、負けていい試合なんて一つもねえんだよ! 『頑張ったね』『よく頑張ったね』なんていらねえんだよ! 『次あるから』なんていらねえんだよ! 今日勝たなきゃ、明日生きていけねえんだよ! アー!」叫びながら先に控室へ。

 みのるのコメントを受けて永田は「分かってるよ! 分かってる。しょうがない。腹ん中の、よりどころのない怒りが湧き上がって、ああやって発狂したのを、それを俺が吸収するしかないわけで。あんな愚痴だったらいくらでも聞いてやりますよ。俺が吸収してやりますよ。ただし、俺らが本当の意味で一つになった時は、間違いなく、とてつもなく強いタッグチームになるから。まだまだこれから先、先は長いから必ず完成させますよ。ゼァッ!」と、敬礼してコメントを締めた。BブロックはIWGPタッグ、STRONGタッグの両タッグ王者チームがエントリーするなど、強豪揃いなだけに、優勝戦線に食い込んでいくためにも、初戦の敗退は痛い。しかし、永田が話しているように、百戦錬磨の2人の力が一つになれば、他のチームには生み出せない化学反応が起こる可能性は十分にある。

 ファンからの支持率も高いだけに、今後の闘いにも注目していきたい。

◆新日本プロレス◆
『WORLD TAG LEAGUE 2023』
2023年11月21日
東京・後楽園ホール
観衆 1109人
▼『WORLD TAG LEAGUE 2023』Bブロック公式リーグ戦(30分1本勝負)
永田裕志&●鈴木みのる【0点】(10分01秒 paquete mexa)アトランティス・ジュニア&ソベラーノ・ジュニア○【2点】

文⚫︎どら増田

【動画】永田裕志&鈴木みのる、40年の歴史を振り返る
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