世紀の一戦が刻一刻と迫るなか、「悪童」が挑戦を表明した。
来る12月26日、東京・有明アリーナでボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、WBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と4団体王座統一戦を迎える。
世界中のボクシングファンが注目する大一番まで、いよいよ2週間を切った。両陣営とも決戦に向けて最後の仕上げの段階に入ってきており、試合当日まで入念な調整を進めている。
そんななか、元世界2階級制覇王者でWBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)が、年末に誕生する同級の4団体統一王者に挑戦する意欲を示している。
アメリカのボクシング専門メディア『Boxingscene』によると、世界王座返り咲きを狙うネリが「俺は勝者を待っている」とコメント。数々のトラブルを起こし、「悪童」と呼ばれるメキシコ人ボクサーが、大一番の勝者と対戦を熱望した。
同メディアは年末のビッグマッチを見据えたネリが、「年内に行なわれるジュニア・フェザー(スーパーバンタム)級4団体王座統一戦に最も注目している」と言及。そのうえで、前述の傲慢な発言を言い放ったと紹介している。
これまでネリは、"トラブルメーカー"としてボクシング界を騒がせた一面を持っている。2017年8月には、当時のWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦し、4回KO勝ちで新王者となったものの、その後の薬物検査で陽性反応が検出。翌年3月には立場を変えて山中の挑戦を受けたものの、今度はなんと前日計量で体重超過。再戦には勝ったが、同王座は空位となり、ネリは現在まで日本国内での無期限活動停止処分を受けている。
話題に事欠かないファイターだが、その実力は本物。2021年のブランドン・フィゲロア(アメリカ)戦に7回KO負けを喫した後は、現在まで4連勝と好調をキープ。その拳に磨きをかけている。
そして記事では今月初め、ウズベキスタンのタシケントで開催されたWBC年次大会において、ネリの次期王座挑戦が決定。WBCのマウリシオ・スレイマン会長は「ネリを必須挑戦者とし、来年度中にナオヤ・イノウエvsマーロン・タパレスの勝者に挑戦させる」と宣言されたという。
はたして「悪童」が挑戦するのは井上か、それともタパレスか。次戦の行方も気になる運命のタイトルマッチは、どちらが勝ち名乗りを上げるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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同メディアは年末のビッグマッチを見据えたネリが、「年内に行なわれるジュニア・フェザー(スーパーバンタム)級4団体王座統一戦に最も注目している」と言及。そのうえで、前述の傲慢な発言を言い放ったと紹介している。
これまでネリは、"トラブルメーカー"としてボクシング界を騒がせた一面を持っている。2017年8月には、当時のWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦し、4回KO勝ちで新王者となったものの、その後の薬物検査で陽性反応が検出。翌年3月には立場を変えて山中の挑戦を受けたものの、今度はなんと前日計量で体重超過。再戦には勝ったが、同王座は空位となり、ネリは現在まで日本国内での無期限活動停止処分を受けている。
話題に事欠かないファイターだが、その実力は本物。2021年のブランドン・フィゲロア(アメリカ)戦に7回KO負けを喫した後は、現在まで4連勝と好調をキープ。その拳に磨きをかけている。
そして記事では今月初め、ウズベキスタンのタシケントで開催されたWBC年次大会において、ネリの次期王座挑戦が決定。WBCのマウリシオ・スレイマン会長は「ネリを必須挑戦者とし、来年度中にナオヤ・イノウエvsマーロン・タパレスの勝者に挑戦させる」と宣言されたという。
はたして「悪童」が挑戦するのは井上か、それともタパレスか。次戦の行方も気になる運命のタイトルマッチは、どちらが勝ち名乗りを上げるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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