12月24日、クリスマスイブ決戦となったフィギュアスケートの全日本選手権（長野市・ビッグハット）は女子フリーが行なわれ、坂本花織が合計233.12点で大会３連覇を達成した。２位には千葉百音が入り、初の表彰台。島田麻央は大技４回転ジャンプを転倒したが、２年連続表彰台となる３位に食い込んだ。

　千葉が209.27点で暫定トップ、島田が202.18点で２位につけ、13歳の上薗恋奈が200.69点。上位３人が200点超えを果たすなか、昨年の全日本女王が大トリで登場した。

　３連覇への重圧がのしかかるなか、坂本は今季高い成功率を誇る冒頭のダブルアクセルを流れるように着氷。続く３回転のルッツ、サルコウも難なく降りて勢いに乗った。

　基礎点が1.1倍になる後半のフリップ＋トウループの連続３回転も華麗に決めて、GOE（出来栄え点）は高い加点がついた。

　優雅なスケーティングで会場を支配した女王は、ラストの３回転ループも降りて、圧巻のノーミス。タイトルをほぼ手中に収め、演技後は左手で力強いガッツポーズが飛び出した。

　キスクラで得点を確認すると、声をあげてビックリするも、すぐに満面な笑顔が弾けた。盤石な演技で貫録を見せつけた女王が、３年連続国内ナンバー１の座を守った。
取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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