世界のボクシング関係者を震撼させる日本の怪物が、新たな勲章を得た。
現地12月29日(日本時間30日)、米スポーツ専門局『ESPN』は、今年最も活躍したボクサーに贈られる「ファイター・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」の受賞者を発表した。
2023年も多くの名シーンが生まれたボクシング界だが、この栄えある賞には昨年のバンタム級に続いてスーパーバンタム級への転向1年目で4団体王座統一という快挙を果たした井上尚弥(大橋)が選ばれた。
今年からスーパーバンタム級を主戦場としている30歳の日本人は、まず7月25日、階級転向初戦でいきなり前WBC&WBO王者スティーブン・フルトン(米国)と対戦。初挑戦するにはあまりに高い壁だと疑問視する声も少なくなかったが、無敵のモンスターには杞憂だった。
難敵相手に井上は速いスピードを駆使し、8回1分14秒でTKO勝ち。左ボディから右ストレートを炸裂させた30歳の怪物は怒涛のラッシュでダウンを奪うと、立ち上がったフルトンに再び猛攻を仕掛け、レフェリーはたまらずストップをかけた。
さらに約5か月後の今月26日には、前WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と対峙。この一戦では、4回に左フックからの連打でダウンを奪い、10回にも戦慄の右ストレートを炸裂させる。ダメージが蓄積していた相手は立ち上がれず、無情の10カウント。井上が10回1分2秒でKO勝ちを収め、史上2人目の2階級4団体統一王者に輝いた。
記事内では、「最も傑出した男子ボクサーに贈られるこの賞は、ウエイトに縛られず、抑えきれない世代の才能である"モンスター"に他ならない」と称賛のコメント。昨年12月にバンタム級でも4本のベルトを手中に収めていた点に触れ、「階級を上げても日本のスターが同じように圧倒的な強さを見せた。これはまぎれもなく偉大なこと」と記述している。
元世界ライト級4団体統一王者のデヴィン・ヘイニー、井上より先に2階級での4団体統一王者に輝いていたテレンス・クロフォード(ともに米国)らを抑え、『ESPN』の年間最優秀選手に選出された井上。同日には、米放送局『CBS Sports』の「ファイター・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれており、まだまだ受賞ラッシュが続いていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】難敵マーロン・タパレスを撃破し、歴史的快挙を果たした井上尚弥を特集!
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現地12月29日(日本時間30日)、米スポーツ専門局『ESPN』は、今年最も活躍したボクサーに贈られる「ファイター・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」の受賞者を発表した。
2023年も多くの名シーンが生まれたボクシング界だが、この栄えある賞には昨年のバンタム級に続いてスーパーバンタム級への転向1年目で4団体王座統一という快挙を果たした井上尚弥(大橋)が選ばれた。
今年からスーパーバンタム級を主戦場としている30歳の日本人は、まず7月25日、階級転向初戦でいきなり前WBC&WBO王者スティーブン・フルトン(米国)と対戦。初挑戦するにはあまりに高い壁だと疑問視する声も少なくなかったが、無敵のモンスターには杞憂だった。
難敵相手に井上は速いスピードを駆使し、8回1分14秒でTKO勝ち。左ボディから右ストレートを炸裂させた30歳の怪物は怒涛のラッシュでダウンを奪うと、立ち上がったフルトンに再び猛攻を仕掛け、レフェリーはたまらずストップをかけた。
さらに約5か月後の今月26日には、前WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)と対峙。この一戦では、4回に左フックからの連打でダウンを奪い、10回にも戦慄の右ストレートを炸裂させる。ダメージが蓄積していた相手は立ち上がれず、無情の10カウント。井上が10回1分2秒でKO勝ちを収め、史上2人目の2階級4団体統一王者に輝いた。
記事内では、「最も傑出した男子ボクサーに贈られるこの賞は、ウエイトに縛られず、抑えきれない世代の才能である"モンスター"に他ならない」と称賛のコメント。昨年12月にバンタム級でも4本のベルトを手中に収めていた点に触れ、「階級を上げても日本のスターが同じように圧倒的な強さを見せた。これはまぎれもなく偉大なこと」と記述している。
元世界ライト級4団体統一王者のデヴィン・ヘイニー、井上より先に2階級での4団体統一王者に輝いていたテレンス・クロフォード(ともに米国)らを抑え、『ESPN』の年間最優秀選手に選出された井上。同日には、米放送局『CBS Sports』の「ファイター・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれており、まだまだ受賞ラッシュが続いていきそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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