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マラソン・駅伝

「あっぱれ!」歴史に残る熾烈な3区のデットヒート! 青学大・太田蒼生vs駒澤大・佐藤圭汰の激走に瀬古利彦は興奮隠せず!【箱根駅伝】

THE DIGEST編集部

2024.01.02

3区で青学大の太田(左)と駒澤大の佐藤(右)のデットヒートが繰り広げられた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)、JMPA

3区で青学大の太田(左)と駒澤大の佐藤(右)のデットヒートが繰り広げられた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)、JMPA

 激しい見応えのあるデットヒートが繰り広げられた。

 今年100回目を迎える箱根駅伝が1月2日に号砲が鳴り、往路は東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・箱根の芦ノ湖駐車場までの107.5キロ(5区)を争う。

 史上初の2年連続「駅伝三冠」を狙う駒澤大は佐藤圭汰(2年)、2年ぶり7度目の総合優勝を狙う青学大は、当日変更で太田蒼生(3年)が3区を担った。

 22秒差の2位で襷を受けた太田が首位を走る佐藤を猛追した。前回4区、前々回3区で、いずれも区間2位に入った実力派が力強い走りで前を追うと、7.7キロ付近で、ついに絶対王者の背中を捉え、ピタリとついた。

 だが今季の出雲、全日本大学駅伝の2区でそれぞれ区間賞を獲得した佐藤も抜かせまいと激走。14キロ過ぎからは、互いが抜きつ抜かれつの熾烈な首位争いに沿道で応援するファンも手に汗を握った。

 終盤の18キロ過ぎ、サングラスを頭の上に乗せてスパートした太田が一歩抜け出し、トップで4区に襷をつないだ。タイムは59分47秒で、日本選手では初めて1時間を切る驚異的な区間賞を獲得した。

 一方の佐藤は4秒遅れの2位。駒澤大の箱根での完全優勝は途絶えたが、それでも僅差で襷をつなぐ意地を見せた。
 
 道中でのデットヒートにテレビ中継の解説を務めていた男子マラソン元日本代表で日本陸連のマラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務めている瀬古利彦氏は、日本人歴代最高記録で区間賞を獲得した太田の走りに「あっぱれ!ですね」と手放しで称賛。「太田くんの走りが、次の選手にもしっかり伝わる走りですね」と興奮を隠せなかった。2位でフィニッシュした佐藤についても「素晴らしかった」と労いの言葉を忘れなかった。

 レースは箱根の山登りとなる5区に入り、首位は青学大。トップと1分27秒差で駒澤大、3分35秒差で城西大が進んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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