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バレーボール

「スーパースパイク!なんというボンバー弾」ミラノ石川祐希が爆発!現地識者も激賞する躍動ぶりでストレート勝ちに貢献

THE DIGEST編集部

2024.01.02

完全復活した石川祐希がモデナを相手に全体最多の16得点で勝利に貢献。(C) Lega Pallavolo Serie A

完全復活した石川祐希がモデナを相手に全体最多の16得点で勝利に貢献。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間12月30日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン後半1節が行われた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ヴァルサグループ・モデナと対戦。セットカウント3-0(27-25、25-17、25-18)のストレート勝利で年内最終戦を飾った。

 前半最終節で2位ペルージャとのアウェー戦をフルセットの末に制し、6位に浮上したミラノ。腰痛で離脱が続いていた石川が、2セット目の開始から試合終了までおよそ1カ月ぶりに攻守でコートに立ち続けて、逆転勝利に貢献した。待ちわびた屋台骨の帰還とクラブ・ワールドカップ2連覇を果たした王者からもぎ取った大勝は、後半戦でチームが羽翼を伸ばす引き金となるはずだ。
 
 一方で、ピアチェンツァにストレートで敗れたモデナは6位の座をミラノに譲り、7位へ後退。司令塔ブルーノ・レゼンデ(ブラジル)や昨シーズンを海外リーグで終えて加入した元イタリア代表のアウトサイドヒッター(OH)オスマニー・ユアントレーナらのベテラン勢が、ミドルブロッカー(MB)ジョヴァンニ・サングイネッティとOHトンマーゾ・リナルディの若き同国代表コンビ、身長220cmのオポジット(OP)マキシム・サポズコフ(ロシア)らを支えている。

 シーズン開幕戦は、正セッターのパオロ・ポッロ(イタリア)を欠いたミラノが2セットを先取しながら、逆転負けを喫した。モデナはその試合に途中出場してサーブで流れを変えたOHヴラド・ダヴィスキバ(ベラルーシ)が、前半終了時のエース部門でリーグ首位につけており要注意だ。

 ミラノは、石川が現地11月22日の欧州CEVカップ以来となる先発出場。前節でエース5本を含むサーブで11ブレークをもたらしたOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が対角を担い、MBはブロック部門で首位のアグスティン・ロセル(アルゼンチン)と9位のマッテオ・ピアノ(イタリア)。司令塔ポッロと成長著しい20歳のOPフェレ・レゲルス(ベルギー)を起用して試合をスタートさせた。

 シーズン後半の初戦と同時に、2023年を締めくくるこのミラノのホーム戦は、市内中心部から約13キロ南方に位置する国内最大規模のアリーナ『メディオラヌム・フォーラム』に、観客7,118人を迎えて開催された。また、石川の両親と女子リーグのイル ビゾンテ・フィレンツェで活躍中の妹、真佑さんが会場を訪れフロア席で試合を観戦した。

 第1セットは一進一退の序盤を終えると、ミラノはサーブミスの直後にモデナにエースを許して2点ビハインド。中盤に入ると、ベテランの技量が光るカジースキの2連続得点に続き、石川がレフトからブロックアウトを決めで逆転に成功する。終盤、ラリーで粘り強さを見せた相手に接戦へ持ち込まれ、2度のセットポイントを逃すも、石川がサーブで相手にプレッシャーを与えてカジースキのレフト弾でセットを先取した。
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