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バレーボール

「スーパースパイク!なんというボンバー弾」ミラノ石川祐希が爆発!現地識者も激賞する躍動ぶりでストレート勝ちに貢献

THE DIGEST編集部

2024.01.02

 第2セット、石川は開始からまもなくブロックと鮮やかなレフト攻撃で得点を重ねた後、1セット目に続きサーブで押し込み相手の誤打を誘発。中盤には、真骨頂である電光石火のバックアタックを炸裂させてモデナのブロックを翻弄する。これで勢いづいたミラノは逃げ切り体制へ。終盤には、石川のエース1本を含むサーブを起点に3連続ブレークを成功させてセットを連取した。
 
 第3セットはレセプションの安定を欠いた序盤に最多3点のビハインドを負うが、カジースキのサーブでピアノが連続ブロックを決めるなどして早々に逆転。石川もレゲルスの好守に応えて強烈なクロス弾をお見舞いし、さらに技ありの背面ショットで連続得点を挙げる。そして、この後にこの試合一番の見せ場が待っていた。15-11でサービスラインに立った石川は、まず、ロセルのブロックを呼び込むと、そこからなんと3連続エースの大暴れ。これでリードを広げたミラノは、ストレート勝利で悔しい開幕戦黒星の雪辱を見事に果たし、欧州大会を含む公式戦5連勝で5位に浮上して2023年を締めくくった。

 久しぶりに攻守で出場したペルージャ戦後の宣言通りにコンディションを上げてきた石川は、1カ月ぶりの先発出場で全体最多の16得点(アタック10.ブロック1、エース5)を記録して観客が選ぶMVPを受賞。本格復帰2戦目とは思えないパフォーマンスと存在感でチームの力を引き出し、イタリア初シーズンを過ごした古巣の強豪モデナを粉砕した。

 この試合を中継したイタリア公営放送『Rai Sport』では、東京五輪を始め重要な国際大会を担当するマルコ・ファンタジーア氏が実況、元イタリア代表のアンドレア・ルッケッタ氏が解説を担当した。第2セット序盤に石川がレフトへのバックセットを豪快に叩き込むと、コメントを忘れて笑うしかない名実況の隣で、ルッケッタ氏が、「スーパースパイク!なんというボンバー弾」と絶叫。3連続エースを決めた場面では、狙い通りに相手コートの同じスペースへ沈めた最初の2本を、「これ以上ない緻密さ、マンマ・ミーア」「対応は不可能、相手は黙るしかない」と両者は大絶賛。3本目が決まった瞬間、「エース、エース、エース~!思わず歌っちゃったよ」と大盛り上がりのルッケッタ氏は、「ユウキ・イシカワがモデナの守備を完全破壊した」と称賛した。

 ミラノの次戦は現地新年3日(日本時間1月4日午前4時30分開始予定)に開催されるコッパイタリア。6位で出場権を獲得したミラノは、ノックダウン方式の準々決勝で3位ピアチェンツァとのアウェー戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】モデナを粉砕! 爆発を見せた石川祐希のプレー集
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