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バレーボール

パリ五輪を見据え「自分のパフォーマンスを出していく」日本男子バレーの若きエース、高橋藍が語るイタリア3シーズン目の手応え

佳子S.バディアーリ

2024.01.10

試合後にイタリアでの現状について語ってくれた高橋。今季は自身初の欧州カップ戦に挑む。写真:佳子S.バディアーリ

試合後にイタリアでの現状について語ってくれた高橋。今季は自身初の欧州カップ戦に挑む。写真:佳子S.バディアーリ

 バレーボールのイタリアリーグで3シーズン目を戦う男子日本代表の高橋藍。シーズン後半戦へ突入した龍神NIPPONを支える若きエースの今を現地取材した。
 
 取材に訪れたのは、高橋が所属するモンツァがアウェーでペルージャと対戦したスーペルレーガ後半第2節。残念ながら結果は黒星となったが、自身のキャリアを塗り替え続ける背番号12の表情に曇りはなかった。リーグ前半には次々と強豪を撃破し、クラブ最高位の4位で出場した年明けのコッパイタリア準々決勝でクラブと個人にとって初の4強入り。キャリア初となる欧州の舞台、CEVチャレンジャーカップでも躍動中と、破竹の活躍を続けている。

 チームは国内リーグと欧州大会で週2試合をこなす過密日程の真っ只中。アウェー戦では国をまたいでの移動もあり、息をつく間もない。

 トップリーグの上位勢だからこそのハードスケジュールについて高橋は、「まずは一番は怪我をしないこと。それから、厳しい日程の中でも、しっかり自身のパフォーマンスを上げて行けるか、行けないかってところが、自分が直面している課題だと感じている」と心境をコメント。過酷な状況さえも自分を高める材料と捉えているという。

 続けて、「自分のパフォーマンスをしっかり出していくことが、リーグだけでなく、この先、代表の試合でも必要になってくることだと思っています。遠征が続く時こそ力を出せる、自分はそこを求めて行きたいです」と語るように、イタリアで研鑽を積む日々も、“日本代表”が頭から離れることはない様子だ。それは、開幕まで200日を切ったパリ五輪でのメダル獲得へ、すでに決意を固めているからだろう。

 日の丸を背負って日本中を沸かせた五輪切符の獲得。これ以上ない成果を携えてクラブシーズンをスタートさせた。1シーズン半を過ごしたパドヴァから新天地モンツァへ。チームメートやスタッフを始め、何もかもが新しい環境に身を置くことを選んだ。

 そこでシーズンの半分を終えた手応えについては、「僕にとっては、経験すべてが成長をもたらす機会だと思っています。まだシーズン途中で、自分自身でここは成長したというのを言葉にするのは難しいかな...でも、確実にフィジカルやパワーであったり、スウィングスピードは上がってきていると思うので、あとは体のコンディションをうまく整えながらやっていくことが必要になってくると思っています」とコメント。残るシーズンへ向け準備に余念はない。
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