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「いろんな嬉しさだったり葛藤と…」本田真凜が現役引退の“理由”を激白!スケート以外での活躍にも意欲!「チャンスを頂けるなら」

THE DIGEST編集部

2024.01.11

引退会見に臨んだ本田。写真:滝川敏之

 フィギュア界のヒロインが引退のきっかけを激白した。

 1月11日、フィギュアスケート女子で2016年世界ジュニア選手権を制した本田真凜が都内で記者会見を開き、競技会からの現役引退を正式発表した。スッキリと晴れやかな表情で登壇した本田は開口一番「今シーズンを持ちまして、選手生活を終える決断をしました」と報告。21年目となったスケート人生を「こんなにも長い間続けられたからこそ、いろんな嬉しさだったり、いろんな葛藤と向き合って乗り越えてこれた」と満面な真凜スマイルで語った。

 無数のカメラフラッシュを浴びる中、上下真っ白な衣装で登場した稀代のアイドルスケーターは今季で競技会から退く意向を、あらためて表明した。

 9年連続で出場した昨年12月の全日本選手権(長野・ビッグハット)ショートプログラムが最後の晴れ舞台となった。集大成となった全日本を「特別な舞台」と憧れを抱きながら、現役引退の場にすることを決断。「たくさんのお客さんの前で滑れるあの舞台は本当に好き。これで最後なんだなと思ってすごく幸せな瞬間だった」と振り返り、引退を決めた時期については「大学4年生のタイミングで競技から離れるのはずっと決めていた」と明かした。

 本田は早くから"天才少女"と呼ばれた。ノービス時代から卓越した表現力やジャンプの技術で頭角を現わすと、当時14歳で出場したジュニアグランプリファイナル(15年)で3位に入り、翌年の世界ジュニア選手権で初出場・初優勝に輝く快挙を達成。17年大会も銀メダルを獲得した。この時の優勝はのちに平昌五輪で金メダリストとなるアリーナ・ザギトワ(ロシア)、銅メダルには坂本花織という超ハイレベルなメンバーだった。

 さらに、チャーミングな笑顔と華やかな容姿が人気を集めて「浅田真央2世」とも呼ばれ、フィギュアスケートの枠を超えるほど大きな注目に。シニア2年目ではJALと所属契約を結ぶ異例のスピードだった。
 
 だが18年平昌五輪の出場を逃すと、成績は徐々に下降。最後の大舞台となった全日本は直前の練習で右骨盤を痛めるアクシデントが襲い、本来の力を発揮できない中、強行出場を決意。「出場すると決めた以上、どんな内容であっても最後まで心を込めて自分らしく滑り切ります」(ショート前日のインスタグラムより)と綴った、魂の「2分50秒」には温かい拍手が送られ、演技後には感極まった表情を浮かべ、右手で氷に触れると、両手を合わせて観客に感謝を示していた。

 気になる今後については、「これからも私の演技を楽しんでもらっている方がいる限り、これまでと同じようにスケートを続けていきたい」と宣言。また、「チャンスを頂けるなら新しいことにも挑戦したい」とも語り、スケート以外の分野でも幅広く活動していくことを誓った。

 フィギュア界に眩い光を放った稀代のアイドルスケーターは、次なる目標に向かって力強く一歩を踏み出す。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【PHOTO】右骨盤の痛みを抱えながら…2分50秒を滑り切り、感情が溢れ出た本田真凜!

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