東京・代々木体育館で行なわれているフィギュアスケートの全日本選手権は、21日に女子のフリースケーティングが行なわれた。
ショートプログラム(SP)を4位で終えた樋口新葉は、ほぼノーミスの演技で138・51点、総合206・61点で2位に浮上。2年間遠ざかっていた表彰台にカムバックを果たした。
SP後、「挑戦するかもしれない」と口にしていたトリプルアクセルは回避。だが、その代わりにダブルアクセルを冒頭でしっかり着氷し、3回転ルッツ+トゥループも着氷。後半の3回転フリップのコンビネーションジャンプが抜けた分は、直後の3回転ルッツに2回転トゥループ+ループで繋げ、見事にリカバリーするなど、自信を持って演技に取り組んでいることが伝わる滑りっぷりだった。
強気で居続けられたのは、地道な努力があったからだ。
今季はオフにトリプルアクセルの練習で負傷したため出遅れた。だが、そこで腐るのではなく、自らのコンディションを整えるために食事制限を取り入れて体重をコントロール。夕食は「大好きな白いご飯を我慢」し、炭水化物を抜き、たんぱく質摂取を強化するなど工夫した。トレーニングでも、岡島功治コーチと話し合いながら、「飛びすぎたり、無理をし過ぎていた」という具合をうまく調整し、適度な負荷の練習に変更して強化を続けてきた。
こうした地道な努力が実り、樋口らしいスピードのあるスケーティング、そして迫力のあるジャンプが戻ってきたのだ。
「今季は、シーズン初めから全日本に照準を合わせていた。この目標を、結果に結びつけることができたことは、自分にとってすごく自信になると思う。
ここまでの3カ月はとても充実していた。怪我をしないで乗り切れたこともそうだし、どうすれば自分の調子が良くなるのかも分かってきた。まだまだ、ここからだけれど、自分でもよく頑張ったなと思う」
大舞台での会心の滑りで、3月に開催される世界選手権への出場がグッと近づいた。本人は「新しく目標を設定して、ブレずに練習できたら」と闘志を漲らせている。世界選手権の出場選手は、22日の男子フリー終了後に発表。再び、樋口の会心の笑顔が見られるはずだ。
取材・文●熊介子(THE DIGEST編集部)
ショートプログラム(SP)を4位で終えた樋口新葉は、ほぼノーミスの演技で138・51点、総合206・61点で2位に浮上。2年間遠ざかっていた表彰台にカムバックを果たした。
SP後、「挑戦するかもしれない」と口にしていたトリプルアクセルは回避。だが、その代わりにダブルアクセルを冒頭でしっかり着氷し、3回転ルッツ+トゥループも着氷。後半の3回転フリップのコンビネーションジャンプが抜けた分は、直後の3回転ルッツに2回転トゥループ+ループで繋げ、見事にリカバリーするなど、自信を持って演技に取り組んでいることが伝わる滑りっぷりだった。
強気で居続けられたのは、地道な努力があったからだ。
今季はオフにトリプルアクセルの練習で負傷したため出遅れた。だが、そこで腐るのではなく、自らのコンディションを整えるために食事制限を取り入れて体重をコントロール。夕食は「大好きな白いご飯を我慢」し、炭水化物を抜き、たんぱく質摂取を強化するなど工夫した。トレーニングでも、岡島功治コーチと話し合いながら、「飛びすぎたり、無理をし過ぎていた」という具合をうまく調整し、適度な負荷の練習に変更して強化を続けてきた。
こうした地道な努力が実り、樋口らしいスピードのあるスケーティング、そして迫力のあるジャンプが戻ってきたのだ。
「今季は、シーズン初めから全日本に照準を合わせていた。この目標を、結果に結びつけることができたことは、自分にとってすごく自信になると思う。
ここまでの3カ月はとても充実していた。怪我をしないで乗り切れたこともそうだし、どうすれば自分の調子が良くなるのかも分かってきた。まだまだ、ここからだけれど、自分でもよく頑張ったなと思う」
大舞台での会心の滑りで、3月に開催される世界選手権への出場がグッと近づいた。本人は「新しく目標を設定して、ブレずに練習できたら」と闘志を漲らせている。世界選手権の出場選手は、22日の男子フリー終了後に発表。再び、樋口の会心の笑顔が見られるはずだ。
取材・文●熊介子(THE DIGEST編集部)