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「安定感と熟練度を身につけた」 F1で4年目を迎える角田裕毅に対して元ドライバーが成長ぶりを評価! なお年俸ランキングでは今回も…

THE DIGEST編集部

2024.02.02

昨季で退任したフランツ・トスト代表と抱き合う角田。(C)Getty Images

昨季で退任したフランツ・トスト代表と抱き合う角田。(C)Getty Images

 今月末に開幕する2024年F1世界選手権に向けて、各チームとドライバーは準備を進めているが、今季より「アルファタウリ」から名称を変更した「Visa Cash App RB(以下RB)」は、他にもあらゆる面を新しくて新シーズンに臨むため、最も注目されているチームのひとつだ。

 フランツ・トスト代表が昨季限りで退任し、体制も一新された中で、昨季終了時と同様となったのはドライバーの陣容だ。角田裕毅とダニエル・リカルドのコンビは2年目を迎え、今季のチーム内バトルはより熾烈なものとなっていくことが予想される。セルジオ・ペレスの出来次第では、レッドブルのシートを、リザーブドライバーのリアム・ローソンを含めた三つ巴で争う可能性もあるとされており、その動向が常に注目を集めるのは間違いない。

 F1でのキャリア3年目となった昨季は、安定したドライビングによってしばしば車のポテンシャル以上の結果をチームにもたらし、アップデートが奏功した終盤戦には大量ポイントを獲得してチームをコンストラクターズチャンピオンシップで最下位から脱出させた角田には、さらなる飛躍が期待される。
 
 その成長ぶりが高い評価を受けた日本人ドライバーだが、だからといってシートが安泰となったというわけではなく、スペイン・バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』はチームと1年契約の角田について「レッドブル・アカデミーの他の若手たちの台頭に対抗して現在のポジションを維持するために、彼はさらなる進歩を続ける必要がある。ホンダがレッドブルと2025年まで協力し続けることが、キャリア継続の好材料となるかもしれないが、一方で背後にはローソンといったタレントたちが力強く迫っている」と指摘する。

 まだ、その実力を証明する立場であることが多くのメディアによって強調されている角田だが、元F1ドライバーで2005年にはレッドブルを駆って好パフォーマンスを発揮し、ホンダのテストドライバーも務めたことがあるオーストリア人のクリスティアン・クリエンは、レッドブルが所有する自国の放送局『Servus TV』で、この23歳のここまでのキャリアに賛辞を贈り、今後に期待を寄せている。

「ユウキは最初の2年間、多くのミスを犯した。彼には短気なところがあり、少し落ち着く必要があった。それは、初期のマックス・フェルスタッペンにも見られたことと同じだ。ユウキは昨年、良いシーズンを過ごし、安定感と熟練度を身につけた。無線のやりとりでも、冷静になったことが分かる。あるいは、FIAが全てを見せていないだけなのかもしれないが(笑)。いずれにせよ、彼は優れたドライバーに成長し、良い結果を出せるようになった」
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