バレーボール

「絶大な存在感」エース連発&3戦連続最多得点の石川祐希に伊レジェンドも脱帽! ミラノは連敗脱出でプレーオフ進出も決定

THE DIGEST編集部

2024.02.20

石川が躍動したヴェローナ戦。プレーオフ進出へリーグ戦も佳境を迎えている。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間2月18日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン後半9節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ラーナ・ヴェローナとホームで対戦し、セットカウント3-0(25-20、25-23、25-16)の完勝で2連敗から脱出し、プレーオフ進出が確定した。

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 主将のミドルブロッカー(MB)マッテオ・ピアノ(イタリア)とアウトサイドヒッター(OH)マテイ・カジースキ(ブルガリア)が離脱中のミラノは、直近の2連敗で5位から7位へ後退。プレーオフへ向け、レギュラーシーズン残り2戦での順位浮上に望みをつないだ。

 相手は、5連勝で5位へジャンプアップしたヴェローナ。後半戦は首位トレティーノに敗れたのみで7勝1敗と好調を維持している。21歳の若き主将ロック・モジッチ(スロベニア)、ドノヴァン・ジャヴォロノク(チェコ共和国)のアウトサイドヒッター(OH)陣とOH登録でオポジット(OP)としても活躍中のノウモリー・ケイタ(マリ)らを中心とした威力十分の攻撃が、得点とアタック決定本数でリーグ2位へ押し上げている。

 石川が腰痛により不在だったシーズン前半の対戦は、フルセットの末に逆転で黒星を喫したミラノ。今季は2試合欠場(ほか2試合は守備のみで出場)がありながらも、チーム・トップスコアラーの石川に4試合連続でキャプテン代理を任せて先発起用し、司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)、OHオスニエル・メルガレホ(キューバ)、MBのアグスティン・ロセル(アルゼンチン)とマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、OPフェレ・レゲルス(ベルギー)とともにこの一戦へ送り出した。

 第1セット、最初のレフト攻撃をブロックに阻まれた石川だったが、イタリアリーグ通算200本目のエースですぐに借りを返す。すると中盤、2本目のエースを含むサーブで3連続ブレークの起点となり逆転。自らもバックアタックで追加点を挙げる。これで流れを引き寄せたミラノは、OHモジッチの3打をブロックで阻止するなど、徐々に点差を広げて試合を先行した。

 第2セットは序盤の誤打やタッチネットなどで3点を追う展開でスタート。しかし、この日のミラノはサーブが大きな武器となる。まずは、石川の3本目のエースで連続ブレーク。中盤には、メルガレホも2本目のエースを含む3度のブレークに貢献して一気に前に出る。終盤に一度追いつかれるも、相手の連携ミスを見逃さずレフトからの一打でリードを守った石川が、4本目のエースでセットポイント。3度目のチャンスをものにして白星へ王手をかけた。