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バレーボール

石川祐希、アタック決定率「36%」と苦戦。ミラノは敗れ1勝2敗の窮地に...。指揮官は「誰にでも起き得ること」と前向き!【現地取材】

佳子S.バディアーリ

2024.04.09

序盤は快調だった石川だが、中盤以降は強豪ペルージャに苦戦した。(C) Lega Pallavolo Serie A

序盤は快調だった石川だが、中盤以降は強豪ペルージャに苦戦した。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間4月7日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン・プレーオフ準決勝の第3戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するレギュラーシーズン6位アリアンツ・ミラノは、同2位シル スーサ ヴィム・ペルージャとアウェーで対戦。セットカウント1-3(25-20、18-25、13-25、21-25)で敗れて1勝2敗となり、決勝進出へ望みをつなぐには次戦での勝利が不可欠となった。

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 プレーオフ史上最長を記録した171分の激闘を制し、1勝目をつかみ取ったミラノ。連勝を狙い、初戦を落としたアウェーの地へ乗り込んだこの戦いを現地取材した。

 ペルージャの本拠地パラ・バルトンは、ここで決勝へ王手を!と4,800人を超えるサポーターが集結。1週間前の第1戦を上回る異様な熱気に包まれた会場で、同国公営放送『RaiSport』の実況担当マウリツィオ・コラントーニ氏が、ミラノのロベルト・ピアッツァ監督に試合展望をインタビュー。大音量の応援が響き渡るなか、耳を凝らすと同氏の最後の質問は、兼ねてから高く評価する石川についてだった。

「特別な文化を持つ日本から来た“イシカワ“はどうやってモチベーションを上げているのか?」との問いかけに指揮官は、「ユウキは泰然自若な人物。思慮深く、普段は多くを語らないが、コートに立つと自分の考えを言葉にできるんだ。もの凄く影響力のある選手だよ」と回答。背番号14に対する同国バレーボール界からの注目度と、ミスター(監督の呼称)との厚い信頼関係が感じられるやりとりを目の当たりにした。
 
 両チームの先発は1、2戦と同様。ペルージャは、身長2mを武器にチームトップのブロック14本を記録するセッターのイタリア代表シモーネ・ジャンネッリを筆頭に、アウトサイドヒッター(OH)ポーランド代表カミル・セメニュクウとクライナ代表オレフ・プロツニスキー、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラ、ミドルブロッカー(MB)のブラジル代表フラビオ・グアルベルトとイタリア代表ロベルト・ルッソを起用した。

 ミラノは、プレーオフ7試合の平均アタック決定率が5割を超える石川とその対角に第2戦でエース4本を成功させたブルガリア代表のベテランOHマテイ・カジースキ、その試合で最多31得点を叩き出した20歳のベルギー代表OPフェレ・レゲルス、4強勢のMB部門総合パフォーマンスでともにトップ5入りするアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、22歳の司令塔イタリア代表パオロ・ポッロを送り出した。
 
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